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ラピスラズリブルー

声なき蝉

佐伯泰英は 既に卒業したはずでしたが 未だ数冊積読の中に残っておりました
声なき蝉_d0338347_12574940.jpg
累計2千万部を超えたといわれる佐伯泰英の大ヒット作の続編 主人公は坂崎磐音の息子 空也十六歳が薩摩に武者修行の旅に出る話
佐伯作品にしては 少し展開がゆったりしています 薩摩と云えば示現流 空也の直心影流の対決が愉しみだったのですが...

2017年1月の初版本を購入して3年半程放り出していたわけですが 著者の出版当時の呻きがあとがきに綴られています
ここ数年(2017年当時)の出版不況の激化 町の書店の閉店続出状況を嘆いておられます
彼が得意とする文庫書下ろしの世界も下降線をたどっているそうです
兎に角 町の書店に立ち寄って欲しい 本を手に取って最近の傾向を感じて欲しいと訴えて居られます

駅構内の書店が閉店し 近隣に蔦屋の大型書店があるため 蔦屋にばかり出掛けますが 蔦屋は本の数はあれど 品揃えに変な癖があり
必ずしも 最近の出版の傾向が把握出来ません
欲しい本は NETで中古で入手することが多くなりました 


# by toshi-ohyama | 2022-08-13 06:56 | 幕張図書館 | Comments(0)

破軍の星

幕末戊辰の役で 新政府軍に一度も負けることがなかった庄内藩の軍隊を率いた酒井了恒を調べていました
酒井の立てた旗は破軍星旗 北斗七星です
NETで破軍星旗を調べていたら 「破軍の星」という小説に巡り合いました 

破軍の星_d0338347_18153192.jpg

中身も確認せずに NET注文して届いたのがこの文庫本です
ハードボイルド作家 北方謙三の本は初めて手にします 最近は水滸伝を書いているようですが 彼が歴史小説を書いていることは知りませんでした
主人公は 北畠顕家 神皇正統記を書いた北畠親房の息子 北畠家は村上源氏の血を引く南朝の公卿です
「北畠顕家上奏文」という 後醍醐天皇を諫める上奏をした歴史的事実があります

鎌倉幕府が倒れ 建武の中興が始まります 足利高氏が荘園の土地所有の正当化を求める武士の棟梁として 後醍醐と覇権争いを繰り広げます
結局のところ 南北朝の争いも権力覇権争いに過ぎず 民衆の安寧な生活には誰も眼もくれない
戦国時代 安土桃山 徳川 明治政府と 時代は変われど 覇権争いの域を超える政治は一度として実現されず 現代に至ります
勘違いから善き小説に巡り合いました


南北朝の 





# by toshi-ohyama | 2022-08-12 08:46 | 幕張図書館 | Comments(0)

風の果て

藤沢周平の昭和60年の作品 「風の果て」です

風の果て_d0338347_17213569.jpg
巻末に作家の皆川博子がこんな書評を書いています
「風の果ては時代を過去にとった物語ではあるが 作者が創造した世界の中で生きる人々も その状況も 現代と重なる普遍性を持っている」
藤沢が経験した世界を深化・投影していると述べていますが 正に正鵠を得た印象です 
高杉良の企業小説を読んでいるような錯覚を起こす作品です
藤沢は 日本ハム創業者が経営する業界新聞社で記者生活を経験していますので その頃に見聞きした話が着想の源なのかもしれません
過去と現在を頻繁に行き来する手法は 小説の常套手段ですが些か 読者の混乱を招くかもしれません 少なくとも私にはその傾向がありました
 

# by toshi-ohyama | 2022-08-11 06:03 | 幕張図書館 | Comments(0)

傀儡に非ず

最近 この本の文庫本が店頭に並び 思わず手を伸ばしましたが 何となく違和感があり自宅に戻って調べると 単行本がありました
Book Off で大量に既読本を売却した際に 中古で購入していました

傀儡に非ず_d0338347_16453463.jpg
荒木村重の前半生を取り上げています
例によって 上田秀人の心理描写は見事 冷徹で且つ戦略的な心の内を紐解く手法は 見事な冴えを見せてくれます
彼の小説は 何らかの古書原本があるはず その時々の政治情勢 戦力分析 背景を見事に描き分けてくれます

荒木村重が 何故 信長に謀反を企てるのか 思わず成る程と拳を叩きたくなるほど説得力のある発想です
しかも 其れが明智光秀の謀反にも繋がっていく伏線となるのですから 正に一気通貫で読み終えました




# by toshi-ohyama | 2022-08-10 05:35 | 幕張図書館 | Comments(0)

週刊 司馬遼太郎

司馬遼太郎が逝去したのは 1996年2月12日 
47歳で私が初めての転職をした翌月でした
週刊朝日で 司馬さんの最後の編集担当者 村井重俊氏 街道をゆく を担当していた方が 司馬さんの死後 週刊朝日に色々な司馬さんがらみの企画を続けて現在に至ります
偶々 今回 朝日カルチャーセンターで司馬さんがらみの村井さんの講演企画があり 受講しました
司馬さん逝去から30年 いつの間にか村井さんは 編集者から歴史研究者になられる程 司馬さんと係りあって60歳を超えられました

週刊 司馬遼太郎_d0338347_08161684.jpg
街道をついてゆく とか 司馬さんの作品を振り返る多くの企画を続けて来られた村井さん
随分司馬作品を深く読み込んで来られたようです 司馬さんを読み直す良い機会を与えてくれます
司馬さんの新聞記者時代の友人で 初めて司馬さんに新聞連載小説執筆を進めた青木さん以下 司馬さんと係られた方が多く居られ 沢山の著作が刊行されています
村井さんは 最後の編集担当者として司馬さんを語り続けて居られます
此の週刊司馬遼太郎は週刊朝日に連載されたものを書籍化したもので現在第五巻まで発刊されています
司馬さんの作品をひとつずつ取り上げ 物語を辿りながら現地に行き 現地を司馬さんが取材した頃の思い出を綴ったり 司馬さんの著作の背景を語ってくれる貴重な作品です 司馬作品を読み終えた後で紐解いて欲しいと思いました


# by toshi-ohyama | 2022-08-09 07:32 | 幕張図書館 | Comments(0)



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