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ラピスラズリブルー

珈琲の器

コーヒーカップのコレクションはある程度揃っています その日の気分で使い分けますが 最近この器が気分に合っているように感じます
珈琲の器_d0338347_15212222.jpg
豆は 京都「カフェ・デ・コラソン」から コロンビア・スプレモを取り寄せています
早い時は注文した翌日に届くこともあります しかも焙煎から時間の経っていないものなので 香りが違います

カップはネットで取り寄せた ファイヤーキングのターコイス・ブルー ビンテージ品なので ¥8,000程しました
元々は米国のカフェレストランで使われる量産品ですが 既に生産終了で 値が上がったようです
カジュアルな雰囲気を愉しめます





# by toshi-ohyama | 2021-05-08 05:39 | 幕張骨董店 | Comments(0)

一外交官の見た明治維新

半藤一利の「それからの海舟」を読む中に英国人アーネスト・サトウが登場します
丁度 講談社学術文庫から「一外交官の見た明治維新」が 発刊されました
以前から読みたかった本でしたが 長く絶版となっていて入手出来ませんでした
嬉しい再刊ですが 細かい活字で600頁の読破は 一苦労でした しかも文庫本では異例の\2,200でした
一外交官の見た明治維新_d0338347_10141058.jpg
Ernest Mason Satow は著者の本名 Satow は元々の英国のlast name だそうです
サトウの日本に関する知識は 驚くほど深く 当時の漢文で書かれた文書も難なく読みこなしています 日本の習俗に対する知識も深く 兵庫 大阪 京都 新潟 東京と 日本全国を廻っています
ご本人は 一外交官と名乗っていますが 彼は通訳官なので 正確には外交官とは云えないのではないかと思います

訳者は 此の本について 公文書が公開されていない時期にあっては 貴重な資料であるが サトウが得た情報 彼の見聞を基礎にしているので歴史資料としては問題があることも指摘しています
例えば サトウは幕末の西欧諸国の位置付けを 幕府を支援する仏蘭西ロッシュ公使と薩長側を支援する英国パークス公使という構図で描いていますが 当時の西欧諸国は 中国に対しては領土的野心と自由貿易を掲げ 軍事的な行動に出ますが アヘン戦争の経験もあり 産業革命後の英国にとって重要なのは 領土獲得ではなく「自由貿易」であり紛争を引き起こし戦争に巻き込まれるほどの 予算的にも大きな経費を極東に注ぐような東アジアに対する政治的関心はなかった
従って駐日公使に与えられる権限(人員 予算 物資)も大きなものではなかった

サトウは 仏蘭西が幕府を支援し 英国が薩長側を支援する構図を描いているが 歴史的には必ずしも真実を伝えているとは言えないと 訳者は後書きで述べています
英国公使ハリー・パークスは ロッシュ仏蘭西公使が幕府との間で諸外国との取り引きを独占しようとしているのではないかとの鵜方意を強く持っていたことは間違いないが 日本の政権を握っているのは依然幕府であり 最大の勢力が幕府であることを疑って居はいないし 極力中立的立場に徹し 薩長側に支援を行ってはいない
サトウは 幕府を軍事力で倒すべきとの意見表明を何度も行ってはいます

此の本が サトウ個人の位置付けを高めるため サトウの見聞きしたことをサトウの視点から書き綴った本であることを強く認識して 極めて俯瞰的に批判的に読まねばならないことを強く意識したため 大きな疲労感が残りました
 



# by toshi-ohyama | 2021-05-06 05:56 | 幕張図書館 | Comments(0)

四神の旗

比ぶ者なき に続く 馳星周の作品

四神の旗_d0338347_17164240.jpg
「比ぶ者なき」との連作となるこの作品を書くきっかけは 2013年著者が新聞の日曜版に掲載された伊勢神宮式年遷宮の記にの中に 中部大学名誉教授大山誠一氏の
聖徳太子も日本書紀の神話伝説も 藤原不比等が捏造したもので史実ではないとの記事を読んだことにあるそうです
聖徳太子については 既に学校教科書からも削除され 実在を否定されました この作品が歴史の転換に大きな影響をもたらしたのかも知れません
続編の「四神の旗」は 不比等の死から長屋王の死までを綴ります
不比等の4人の息子が登場しますが 四人の性格を描き分けています
武智麻呂は不比等の化身 房前は天皇制支持 宇合は中国等の皇帝政治の実現を目指す 母親の違う麻呂は筝(しょう)と漢詩の名手 不比等は息子達を 藤原家の血が入った天皇家 即ち藤原家の天皇を守る 四神に擬え 藤原家の繁栄を守らせようとします
「権力に正しいも悪いもない 権力は権力だ」「藤原の血を引く者が天皇になり 藤原の娘が天皇に嫁ぐ そうして生まれた皇子が次の天皇となり また藤原の娘が新たな天皇に嫁ぐ 天皇と藤原が結びつき 分かたれることが無くなる世を 父上(不比等)は目指していたのだ」と長子武智麻呂に語らせています
此の方向で 平安期に摂関政治として藤原家の繁栄が花開きます
馳星周は その後歴史小説を書いていませんが 乙巳の変 壬申の乱も 是非取り上げて貰いたいものです

私は 長屋王について興味を持っていましたが 徐々に権力志向を強めていく長屋王も この小説の中で見事に描かれています
近年 調査が進んでいる木簡研究の成果もよく反映されていて 当時の宮廷政治の渦中にあるような錯覚を味合わせてくれる秀作です







# by toshi-ohyama | 2021-05-04 05:51 | 幕張図書館 | Comments(0)

八十八夜

昨日は 八十八夜 季節感を感じさせてくれる日本の良き行事ですね
私の好みの鹿児島産の品種 あさつゆも 新茶が届きました
八十八夜_d0338347_05374249.jpg
私の行きつけの店は 新橋の長峰製茶 静岡は焼津の老舗 多分徳川慶喜の静岡移住についていった家臣団の方達が始められた事業の一つなのだと思います
私の大好きな「あさつゆ」は 元々静岡の農業試験場で開発された品種ですが 鹿児島のシラス台地に移植したところ 素晴らしい品種に成長したという曰く付きの銘茶です
静岡時代より 甘味がしっかり出て全く別のお茶になったそうです
今年の新茶は 例年より数週間早くセリに掛けられたそうで 4月下旬から店頭に並びました 今年は250g入りの缶を買ってみました
此れで又少し長生き出来るのではと思ったりしています




# by toshi-ohyama | 2021-05-02 05:50 | 徒然 | Comments(0)

比ぶ者なき

馳星周の本を初めて読みます
比ぶ者なき_d0338347_06483687.jpg
飛鳥 奈良期の天皇家を巡る歴史ものは 可也読み込んできましたが 腑に落ちることが少なかったのですが この作品は実に納得です
そもそも 資料が少ないこの時代の研究は 考古学の新発見で時々進展を見せますが 記紀に依存するところが多いので 不明な点の方が多いことも事実です
著者は 不明な点が多いことを逆手にとって 歴史小説を書き上げています
万世一系の天皇家 天孫降臨神話 聖徳太子 不改の常典 何れも 藤原家が政権の中枢に食い込むために 藤原不比等が創り上げたものであるという着想は 読んでいて気持ちよく納得できるものでした 此れは小説であって歴史研究ではありませんが 核心の部分では間違っていないと感じます
乙巳の変は 中大兄と中臣鎌足の蘇我氏に対するクーデター 壬申の乱は天智と天武という兄弟の政権抗争 律令制の導入による中央集権国家構想は蘇我氏の偉業であり 藤原一族は その過程で天皇制という権威(象徴)を担ぎつつ 藤原家の専制国家体制を築き上げていく 
飛鳥時代の日本は 有力豪族が合議制による国家体制を維持して来た 天皇家は国家祭祀を司る象徴的存在で 国家運営は蘇我一族が天皇家に並ぶ力を持ち君臨していた
中大兄と結んだ中臣鎌足は 元々祭祀を担当する弱小士族でしかなく クーデターにより得た権勢も 壬申の乱で大海人皇子に奪い取られてしまう
蘇我氏の出身で天智の娘である持統(鵜野讃良)は 没落した藤原鎌足の息子 史(ふひと 不比等 次男)と組み 自らの直系相続を狙う
当時の大王は 有力豪族の合議により決定され 王族の兄弟間で政権争いが続いているが 不比等は持統と結ぶことにより大王の直系継承を確立させる 天智が定めたとされる「不改常典」(内容は伝わっていない 書記にはなく続日本紀に現れ 元明の即位時から用いられる)をその根拠とするが 此れも不比等の捏造と思われる
天皇という権威を隠れ蓑に 一族の娘を天皇の側室に送り込む 天皇の皇妃は天皇家一族以外からは就けなかったものを 首皇子に娘を嫁がせ 皇后としてしまう
(不比等の死後)
そして 仕上げに 天武の息子であるが母親の身分が低いために皇位を継承出来なかった高市皇子の息子長屋王を自殺に追い込み政敵を全て葬り去る

天智の側近として 壬申の乱後没落していた藤原史は 鵜野讃良の息子 草壁皇子の舎人として不遇の時代を過ごすが 草壁の死の時から この物語は始まり 不比等の死で終わります 持統に尽くす史が 徐々に政権収奪に向けて変身していく過程を見事に描き切っています
不比等死後の藤原家の攻防は 続編「四神の旗」で 藤原4兄弟と長屋王の争いとして綴られるようです

 






# by toshi-ohyama | 2021-04-30 06:10 | 幕張図書館 | Comments(0)



蒼き空を目指して
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