愛読している作家に 上田秀人が居ます
現役の歯科医を続けながらの作家活動は 可也ハードな生活を続けて居られるのだと思います
今回の作品は 実に奇想天外 更には単行本に加えて 文庫本を世に出すに当たり 同じテーマを違う視点で「表編」「裏編」に分けて刊行すると云う過去に類を見ない発想で書き上げています
そもそものテーマは 織田信長が本能寺の変で倒れた際 遺体が見つからなかった処に発想を得て 天主閣の「天主」を主題としています
単行本では 信長が本能寺から逃げ出すときに 抜け穴を使って脱出を試みると云うストーリーだったように思います
巻末に著者ご本人が 追記として 「二度としません こんなことは」と綴って居ます 是非ご一読を勧めます