石原慎太郎の近作「天才」が 話題となって居ます
田中角栄の一代記を一人称スタイルで書き綴って居ます石原慎太郎が政界を引退し 早稲田大学の森元孝教授と話しているときに ヒントを得て書き上げたそうです森教授曰く「石原さんは 角栄に惚れていますね」 金権政治には先頭を切って糾弾して来た石原ではあるが 高度経済成長のもと 現代日本の繁栄を築いた原動力となった テレビ 高速道路 新幹線 各県一つの空港 原子力エネルギーを推進したのは全て角栄のリーダーシップによるもの タフな日米交渉 米国に頼らぬ資源エネルギー確保 日中国交回復と 米国に弓弾く存在となった角栄が ロッキードと云う米国の仕掛けにより権力の座から引きずり落とされた過程を判りやすく綴って居ます
裏で糸を引いて居たのはキッシンジャーではないかと書いていますが 1971年選挙の際に候補者一人に三千万円 総額300億と云われた選挙資金を集めた角栄が 事件の発生直後に「ロッキードってなんだ」と秘書に訊いたエピソードを披露して 角栄が「嵌められた」ことを示唆しています
久し振りに 時間を忘れて一気読みしてしまいました