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ラピスラズリブルー

軍備全廃

私の祖父 大山卯次郎が大正10年代米国駐桑港第12代総領事として当時の外務大臣幣原喜重郎氏の下で勤務していたことをホームページに書きました
今回書店で見付けたのが 幣原氏の自伝「外交50年」

軍備全廃_d0338347_10025550.jpg
文庫本にしては¥1,100と少し高い 1951年に刊行されてから版を重ねているようです

この本の中で眼に付いたこと

昭和6年若槻内閣総辞職で外務大臣を辞任した幣原は 駒込に隠棲しますがこの頃の自宅は 六義園
翌年 金谷範三陸軍参謀総長から宴席の誘いを受けて出掛けると 参謀総長が両手をついて満州事変処理で大変迷惑を掛けたと詫びたと云う話

満州事変時 奉天駐屯軍が錦州に出動すると云う専断で戦線を拡大した際 参謀総長は奉勅命令を出して軍を帰還せしめたと云う話
此れは 下剋上盛んなりし当時 暗殺されてもおかしくない危険を顧みず断固とした措置をくだしたということで 従来金谷範三大将は歴史上の転換点で
あまり注目されていなかった方ですが 素晴らしき軍人だったと云うエピソードです

同じく昭和6年の陸軍クーデター未遂事件「3月事件」の渦中で 宇垣一成が担ぎあげられようとしたとき 宇垣は中耳炎を患い国府津の旅館で静養していた
大臣官舎に首謀者たちが集まって謀議を重ねたことは事実だろうが 宇垣は帰京後 近衛師団長に兵を動かすことを禁じ騒ぎを収めた

赤穂浪士は 事件後3~4軒の大名屋敷に収監され別々に切腹したことになっているが 大石良雄が切腹した熊本藩細川家中屋敷(後の高松宮邸)に全員が集められ
切腹させた

回想の最後に 戦争放棄について GHQからの圧力で戦争放棄を憲法に織り込んだのではなく 政治家としての自身の信念から戦争放棄・軍備全廃を組み込んだとしています 軍備全廃とハッキリ書かれていますので 自衛権を留保したとは受け取れません
占領軍がどのような強権を発動し占領政策を遂行しようとも 国民が反対した場合全国民を殺すことなど出来ない 日本国民の協力が在るから出来るのだ

「此れからの日本の生きる道は 軍備よりも何よりも 正義の本道を辿って 天下の公論に訴える これ以外にはないと思う」

全編 幣原の口述筆記の形を取って居ます 自慢話とも受け取れる内容も多いですが 裏には猛勉強に裏付けられた知識と技能に裏打ちされた見事な外交官の生き様が浮かんできます

全くの奇縁で 元参議院議員 簗瀬進氏の後援会で 簗瀬氏の東北時代同級生 幣原 廣 氏と交誼を持つことが出来ました 祖父の上司のお孫さんにあたるそうです
風貌は 幣原喜重郎そっくりでした



by toshi-ohyama | 2016-03-13 08:05 | 幕張図書館 | Comments(0)
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