京都 六道の辻は 地獄への入り口と伝わる場所
この六道の辻近く 松原通りに 一軒の飴屋があります
慶長4年と云いますから 安土桃山の頃 埋葬された女性の墓から赤子の鳴き声が聞こえるので掘り起こすと亡くなった女性の産んだ男の子が見付かる 埋葬から子供が見つかるまで夜な夜な飴を買いに来る女性があり 子供が見つかると夫人が店を訪ねることもなくなる この子は成長して高名な僧となるこの飴が「幽霊子育ての飴」と呼ばれるようになり 京名物となるとのこと
飴は透き通ったニッキ飴 余り刺激はない優しい柔らかい素朴な味 ネットでは「黄金糖」、味覚糖の「純露」という飴に 色形味もそっくりと書かれていますが そうだとしても 時代的に話は逆で味覚糖が真似たものではないのか と思われます

一応気になって 黄金糖も買い求めて味わってみました 明らかに味は異なります 私は子育て飴派です
奇をてらったものが増える中 こういう味は是非次世代に繋いでいって欲しいもののひとつです