佐々木 克氏という歴史学者が居られます 秋田高校から立教大学に進まれ 立教時代 大久保利謙(大久保利通の孫)に師事されたそうです
2013年6月大腸癌を発病された入院先で筑摩書房の編集者に勧められ1年掛けて2014年9月に書き上げたのがこの本 幕末史
佐々木氏は2016年7月31日に逝去されており この著作が遺作にもなっているようです「幕末の日本が立ち直っていく姿を伝えたいという思いと気力がエネルギーとなっ」て この本が完成したと巻末にご本人が書かれています
私がこの本を手にしたときには 著者は未だ御存命であったようです
日米通商条約の締結は 通例に従って処理されており 此れまで諸外国との条約締結は幕府に一任されており 何も問題はなかった岩倉の孝明天皇毒殺説は あり得ないこと大政奉還後の慶喜を討てとの密勅は 岩倉が作成させた偽勅である 等々
ドラマを読んでいるような興奮を味わいました