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ラピスラズリブルー

小村寿太郎とその時代

岡崎久彦さんのその時代シリーズ第二弾

小村寿太郎とその時代_d0338347_11421238.jpg
伝統的なロシア南下政策 自国の東西で不凍港を求め積極的に帝国主義的侵略を繰り返すロシア 
露清密約によりシベリア鉄道の延伸として満州鉄道敷設の権利を得て 朝鮮 山東半島経由で帝国主義的北上をする日本と朝鮮満州で互いの利益線が交錯することは明白
ウラジオストックに僅かに顔を出したロシアには 朝鮮・満州に日本が進出することが自国の領土拡大路線にとって好ましくないことは明白 日露の国境線が隣接する満州 朝鮮は必ずロシアの領土化を進める 小村寿太郎を引き立てた陸奥と同じように小村の外交官としてのスタンスは 如何にロシアからの侵略を撥ね退けて 大陸に日本の植民地を拡大するかに集中していたと感じます

ロシアと日本の格差は 人口比で1/3 鉄鋼生産 150万トン対数万トン 銑鉄 220万トン対数万トン 陸軍動員可能兵力 350万人対58万人
歩兵兵力 1740大隊対165大隊 太平洋戦争時にアメリカに対して圧倒的に不利な経済力にも拘らず無謀にも開戦を決意したのは ロシアに対して此れだけ不利な状況にあったにもかかわらず勝利したことが念頭にあったのかもしれません

1905年奉天大会戦時に ロシア軍32万人 日本軍25万人 但しロシア軍はシベリア鉄道により月5万人の増強が可能な状況にあり 半年後にはロシア軍兵力は倍加され 日本軍に勝ち目は無くなっていたであろうと考えられます   
逆に会戦が半年早ければ前年9月の遼陽戦時の22万人程度であったであろうと推察出来 戦闘の帰趨如何によってはロシア軍主力のせん滅も可能であったかもしれません 小村達が開戦を急いだ理由はこの辺にあったのかもしれません
  
帝国主義的大陸進出 植民地獲得競争に国の命運を賭けるとの国家戦略に沿えば 実に見事な国家主導であったかと思われます
帝国主義的植民地獲得闘争が時代遅れになりつつあったというもう一方の時代の趨勢を読み間違え無ければ 小村達は国家繁栄の英傑として称えられていたかもしれません 

此方は再読

小村寿太郎とその時代_d0338347_12475418.jpg
著者は片山慶隆氏 小村が係わった条約の条文を細かく解説してくれているので 理解が進みました
陸奥-小村時代は一番外交が力を発揮した時期 日本の興隆を一番に考え帝国主義的進出を選択したことを私は評価します






by toshi-ohyama | 2017-10-31 07:11 | 幕張図書館 | Comments(0)
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