著者の磯田隆史氏は1970年生まれ 今年47歳
司馬遼太郎が「街道をゆく」を書き始めたのが 確かこの位の年齢だったと記憶します
17年10月に発刊された「日本史の内幕」に遡ること5年 この本を刊行しています
幼少の頃から古文書に取りつかれ 古文書を読みながら飯が食えればと学者の世界を目指したとご本人が書かれています歴史に係わる随筆を書かせたら当代随一 司馬さんの死後 空席となっていた歴史の語り部の席をどうやら彼が占めることになりそうな予感がします
私の学生時代 新書は岩波が抜きん出ていましたが 最近は中公新書の質がとても良く感じます他の新書が ともすればポピュリズムに流れ上っ面を擦るだけの薄っぺらい中身に終始している中 中公新書がその質を上げているのは 編集者の腕の差かもしれません
通勤の暇潰しには スマホゲームよりもこのような新書と思いますが如何でしょうか 電車の中で年配の方までスマホゲームに興じている姿に 何か将来の不安を感じます