近年続けている日本近代史の勉強の中で 明治期の日本の将来を大陸への植民地主義的進出に賭け外交をリードしたのが陸奥宗光と陸奥の抜擢により活躍した小村寿太郎であることを学びました
ご紹介する本は 日露戦争後のポーツマス条約締結の全権として ロシア側全権ウィッテと渡り合った小村寿太郎の物語です 著者の吉村昭は極端に資料を調べ上げ 小説でありながら会話を極端に減らし 史実を忠実に書き上げる作風で知られています
著者は 小村の身長を143cmと記しています パスポートには156cmと記されているそうですが小村説の方が信憑性が高いように思われます小村は 明治42年3月30日 外相時代に適当な時期に韓国併合を断行すべしという意見書を桂首相に提出していますこの年に伊藤博文が暗殺され 一気に韓国併合の機運が高まりますが 小村は時期尚早を訴えています私の祖父は外交官であり 多分何処かに接点があったはずですが判りません
小村の亡くなった日は1911年11月26日 56歳 葬儀は 青山斎場で行われています
私の誕生日は11月26日で 私がお世話になった銀座大和屋の岩上定弘様の葬儀(お別れの会)を本日(平成30年2月27日)青山斎場で参列した日に読了しました
岡崎久彦氏の著作と合わせて読むことをお勧めします