NHKの番組に触発されて 松本清張に挑戦します
元々 松本清張という作家に親近感が持てず 推理小説も私のジャンルにはありませんでした
社会人になってから 司馬遼太郎に魅せられ 司馬さんとは対立的だった松本清張には近寄らなかった というところです
昭和史発掘は 文庫本で全9巻 このうち後半5巻は2.26事件について書かれています此れまでに 2.26事件関係の本は 出版されているものは その大半を読み漁りました 作家ごとに読み続けるという癖もあり この本は初読となります
漸く第4巻に入りましたが 清張が夫々の題材について膨大な資料を紐解いていることに驚きました又 取り上げる方が小説家の場合 その作品をかなり深く読み 的確な批評を加えています新たな史実を数多く知ることも出来ました博覧強記さは 司馬さんに劣らぬものを感じます
司馬さんの俯瞰歴史観に対し 清張さんは民衆の視点に寄り添いながら作品を書き上げているように感じます第5巻からは 愈々2.26事件です