司馬遼太郎に傾注すればするほど 松本清張から足が遠ざかっていきました
NHKの番組をきっかけに 2005年に新装版が発刊された文藝春秋の文庫版全9冊を一気に読了しました
若い頃のような速読が出来ず 100頁程度読むと眼がかすみ 集中力が切れてしまう中で漸く読み終えました全9冊中 後半5冊は2.26事件を取り上げています 前半も2.2.6事件の前哨戦のような事件を取り上げているので このシリーズは2.26を書くために書き続けたのではとも思います学生時代から2.26事件には興味があったので 史跡を辿ったり 出版された本も随分読んでいたつもりですが初めて知ることも多くありました松本清張が集めた資料は膨大で 且つ彼はかなり深く資料を読み込んでいます残念ながら 軍法会議主席法務官 匂坂春平中将の残した資料を清張が手に取ることは出来なかったようです