青山 文平の作品が 好きです
1948年 横浜出身 と 私との共通点もあります
「つまをめとらば」で 第154回直木賞受賞 此れは短編集です
今回ご紹介するのは 「鬼はもとより」
主人公が 万年青(おもと)を売る浪人というところから 話が始まります思わぬ展開に心を躍らせる時代小説です
些か文章が重い 司馬さんのような軽快に話が進んでいくわけではない登場人物の言葉一つ一つを噛みしめていかないと 作者の伝えたいものが掴みきれない人間の心理描写は 佐伯泰英の作品のように読み飛ばすことのできない深いものを感じます余り作品数は多くありません 読み終えた作品は 余り頭には残りません映画化された作品もないようです それでも気になる作家で オール読物の表紙に名前を見付けると手を伸ばしてしまいます