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ラピスラズリブルー

朝鮮人特攻隊員の碑

1944年5月11日 陸軍戦闘機隼で 知覧飛行場から特攻として出撃した 光山文博少尉は
卓 庚鉉(タク・キョンヒョン(タク・ギョンヒル) という朝鮮人でした

出撃の前日 飛行場の近くの富屋食堂で アリランを謡って別れを惜しんだとのエピソードが残ります

朝鮮人特攻隊員の碑_d0338347_14135436.jpg
本著は 朝鮮人なのに日本名で死んだことを悔やむ特攻兵の夢を見た ひとりの女性が慰霊碑を彼の祖国の地に建てようと悪戦苦闘する実話を綴った本です

光山文博氏の話は 映画化されたり 富屋食堂の鳥濱トメさんの自叙伝でも取り上げられています
私も現地を訪れたことがあります
知覧平和記念館には 多くの慰霊碑が建ちますが 彼の故国に慰霊碑を建てたいと立ち上がる黒田博美さんの真意・心境が なかなか理解出来ませんでした

日清戦争に始まる 日本の大陸進出の結果 日韓併合という悲惨な歴史が刻まれました
どう理屈をつけても 朝鮮併合は間違った選択でありました 歴史を償うことの難しさは 当事者ではなかった我々の世代には 只瞑目するのみ という処へ追い込まれてしまいます 何時までも謝り続けることにも抵抗がありますし この歴史結果をもってしても 日本が二度と戦争を巻き起こさないという誓いへの抑止力にもなりそうにない気がしてなりません 

黒田さんが 慰霊碑を建てたいと思った気持ちが 最後まで理解はできませんでした
「二度と過ちは繰り返さない」という珍妙な誓いの碑に比べれば まだましとは思いますが 彼の祖国に慰霊碑を建てることが本当に意味があるのかとの思いがぬぐえません

巻末の解説の中で 「日本否定という反日的教育は 韓国人が新たに韓国人として生まれ変わるためには不可避のことだった」と書かれている言葉が強烈に心に残ります

京都豊国神社前に 今も残る「耳塚」もグロテスクなものとして私は疑問に思います 歴史から消し去るべきものだと感じます
同じ次元には置きにくいかもしれませんが 彼女の建てた慰霊碑は「光復会」等の反日団体により引き倒され 土中に埋められてしまいます
日韓の友好を築くには 我々はどうすれば良いのか 答えはますます遠のきます


by toshi-ohyama | 2018-09-17 06:35 | 幕張図書館 | Comments(0)
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