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ラピスラズリブルー

若き日本の肖像

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著者 寺島実郎氏は 昭和22年生まれ 早稲田大学の大学院を卒業し昭和48年に三井物産に入社しています
昭和46年迄 三井物産は物産社員の子弟の親子入社は認めていません 此れが故に 父が物産息子は三菱商事というおかしな構図が生じていました 商社マンの子弟は帰国子女としてバイリンガルであり 海外文化を許容する資質も備え 商社員向きであることも事実 昭和47年入社からこの制約が外されました 
私が 就職を迎えた丁度その時に 父は三井物産に在籍し 私が三井物産に応募することも出来た訳で 父から「物産に行くか?」と誘いを受けたこともありました
私自身は 海外経験もなく 語学も堪能ではなく 別の道を歩みました
もし あの時に商社マンの道を選んでいたら 寺島さんと机を並べ 何処かですれ違っていたかもしれないと あらぬ妄想を抱いたこともありました
後日 寺島氏とは 多摩大学学長 私は企業の採用責任者という立場で 出会うことになりますが A5版の自筆のバインダーノートを置き 講演する寺島氏の理路整然とした評論はに聞き惚れることもしばしばでした
私の大学の同期で三井物産に入社し 一年後輩の寺島氏を部下に迎えた方によると 入社当初から新入社員らしさとはかけ離れ 始終上司に提案書を執筆して上申している変わり者だったそうです

著者のこの著作の目的は 二十世紀の総括 そのために1900年という節目の時期に焦点をあてて研究を進めています
敗戦以降 日米安全保障条約を唯一の頼りとしている日本に対して 明治維新後の日本が 欧州文明との接触の中で発展の道を歩んできたことを19世紀の終わりから二十世紀の初頭 1900年という世紀の切り替わりの時期に欧州を訪れ研鑽を重ねた日本人たちに視座を置いて振り返っています
執筆から20年近く経っても色褪せぬ名著と思います


by toshi-ohyama | 2018-12-12 06:50 | 幕張図書館 | Comments(0)
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蒼き空を目指して

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