小説は 作家ごとに読破する癖があります
その作家の作風 文章に惚れて のめり込むように出版順に読んでいく...
ところが 全部読んでしまうのは勿体なくて 一冊だけ残しておく
司馬遼太郎で云うと 濃尾三州記 池波正太郎では 真田太平記
週刊朝日編集部から「出来るだけ長いものを」との要請を受け 池波さんが 三年くらいの連載のつもりで書き始め実に九年の歳月を注ぎ込んだ大作です各巻実に五百頁を超え 副読本まで添えられています高名な 上田上の攻防 大坂夏の陣の真田幸村(信繁)の戦いは 以外にもあっさりとした流れで書かれています物語の始まりは 武田勝頼の高遠城の戦い 終わりは 真田信之の松代への移封もう一度挑戦したい欲望にかられる十二巻でした