花や散るらんは いのちなりけりの続編として書かれています
いのちなりけり は 第140回の直木賞候補作(落選) 141回は秋月記で2度目の候補作になるも落選 142回は 花は散るらん で3度目の落選葉室麟としては 可成り落ち込んだのではないでしょうか
命なりけりを書いているときには 既にこの「花は散るらん」の構想が まとまっていたようです浅野内匠頭の刃傷の原因について 諸説ある中で 葉室説はとても異色です赤穂浪士の討ち入りの日 即ち吉良上野介が在宅している日を大石に伝えたのは 荷田春満(かだあずままろ)という説は 以前からあったと解説に書かれています 勿論初めて聞いた説です
吉良 浅野内匠頭 大石 他 登場人物の心情は 中々ユニークで 葉室の構想力に感心します選考委員の方達が 何故 この作品を受賞作に選ばなかったのか 私の理解を超えています
読書を愉しめました