紫陽花の学名をご存知でしょうか 名付けたのはフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルト 学名は Hydrangea otaksa
この学名は シーボルトの愛人で 長崎丸山の遊女 楠本滝に由来するのだそうです
滝のことをシーボルトは「オタクサ」(お滝さんの意)と呼んだところから 紫陽花の学名に使われたとか
滝の娘が稲 オランダお稲として 大村益次郎との交流が後に伝えられます
江戸に オランダ使節が年に一度江戸に来て 将軍に謁見する際の定宿が 長崎屋と云い オランダ東インド会社のVOCマークの幔幕を使節来訪の折に掲げたと云われますオランダお稲の物語かと思ったら 長崎屋の二人の娘の物語でした 葉室の小説は 展開が重い 司馬さんのような軽快な展開ではありません 重厚な書きようですが 引き込まれることも事実です