東京国立博物館本館で 奈良大和四寺の至宝が公開されています
岡寺 室生寺 長谷寺 安倍文珠院 四寺は 日頃から交流があるようで 以前この四寺の声明の会が 日本橋三越で有料公演されたことがあり聴いたことがあります今回の出物は 室生寺の国宝十一面観音立像と釈迦如来坐像 いずれも国宝です手が届くほどの近さで 日頃拝見出来ない後ろ姿まで堪能出来ました特に釈迦如来坐像 土門拳の作品でこの如来様の横顔を捉えた傑作がありますが このアングルを堪能しました足一つ動くだけで表情が変わり 土門拳の捉えたアングル・ライティングの素晴らしさがとてもよくわかりました多分シャッター解放時間は一時間くらいの長時間にして 極限まで絞り込んでいるのだろうと思いますが 線のシャープさは声も出ない美しさです左側の顔は堪能できたのですが 右側はデッサンをしている方が居られて 味わうことが出来ませんでした 残念でしたが退いてくれとは云えません... 江戸時代に 深川回向院辺りで地方の仏様の出開帳が良く行われたと聞きます この展覧会も基本 お賽銭稼ぎでしょうが 現地の静寂の中で拝観する方が素晴らしいことは間違いありませんもっとも 彼方から来て下さるのは それはそれで有り難いことです