奈良平城宮跡の発掘が進み 長屋王邸跡から大量の木簡が発掘され 今も研究が進んでいます
長屋王に関する資料は それ程多くはなく 歴史的には未だ 不明な点も多い
此処に古代史への憧憬が深まる原因があるとも言えます
今や 永井路子の小説は 本屋で見掛けることはなくなりました 天智天武の時代から奈良時代に掛けての皇室の歴史は 凄まじい権力闘争の連続欽明期から続く天皇家と蘇我氏による国家権力の独占が 傍系である中大兄と中臣鎌足による乙巳の乱により切り崩されるが 壬申の乱により天武と蘇我倉山田石川麻呂により奪還され 鎌足の次男 田辺史(藤原不比等)により 再び覆されていきます永井路子は 元正天皇(氷見女王)に焦点を当てて 女性の視点から歴史を紐解いています歴史上の女性を書かせれば 矢張り永井路子の独壇場です 私は 長屋王は自殺したのではなく 殺されたと考えています