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ラピスラズリブルー

秘録・日本国防軍クーデター計画

保阪正康の「後藤田正晴」を読む中で この本を知りました
保阪は「講談社の編集者が売らんがために付けた題名」と この本の表題を酷評しています

秘録・日本国防軍クーデター計画_d0338347_14362245.jpg
終戦後世界情勢の変化により 米国が日本の再軍備を求めた頃 日本陸軍幹部は日本国軍の再建 国防軍の創設を目論んでいます
参謀本部元作戦部長 服部卓四郎が昭和35年に亡くなるまでの国防軍創設をめぐる攻防を描いており 保阪の「後藤田正晴」を 裏面から捉えた本となっています
服部は 日本再建のために先の敗戦を分析・反省し 新たな国防軍を作りたいと画策します
GHQは 共産主義のとの戦いの防波堤として再軍備を吉田に要求しますが 吉田は反対 妥協の産物として警察予備隊が出来 保安隊 自衛隊と名前を変えていきます
吉田は 旧帝国軍人特に佐官以上の経験者の警察予備隊への採用を拒みますが 後藤田を始めとする旧内務省幹部では組織体制・教育統制が不可能と権力闘争に姿を変えて 抗争が続きます
二冊を続けて読むことで 歴史の本質が浮かび上がってくるように思います

私は 日本の防衛は日本人自らが行うべきであると考えます 米国の国益を守るための米軍の常駐による抑止力に国防を委ねるのはおかしい
但し 後藤田同様 自衛隊の海外派遣には反対をしたい 集団自衛権の行使は憲法違反であると考えます
憲法は改正すべきであり 専守防衛に徹した自衛権・自衛隊は憲法に明記すべきです
国防軍を保持していれば 竹島問題 李承晩ライン 尖閣列島問題は 違った形になっていたと思います
しかしながら シビリアンコントロールでは 制服組の暴走を抑えることは出来ない 韓国のようなクーデターを防止することが出来ないと危惧します
権力を握ったものが自己の利益欲望のために 権力乱用を考えることを抑えることも難しいと感じます
企業人・組織人として 権力者の驕りを直ぐ間近に見てきて この感を拭えません




by toshi-ohyama | 2020-04-28 06:30 | 幕張図書館 | Comments(0)
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