猪木正道の著作
先ず この本を入手するのに とても難儀しました
単行本は勿論 文庫本も絶版状態です
著者は 1970年第三代防衛大学校長に就任した時に 東畑誠一 松本重治両氏に勧められて校長在任の4年間で出生から逝去迄を書かんと取り組みますが サンフランシスコ平和条約締結までで筆を置いています 続編を書くつもりでいたようですが 叶わなかったようです
吉田茂は 英国大使としての外交官という印象が強かったのですが 寧ろ 天津・奉天勤務が長く 中国駐在領事として大きな業績を残してることを知りました
猪木さんは 公電や書簡を可也読み込んでおり 吉田茂の業績が良く理解出来ました
領事時代の実務経験から 戦略的発想が生まれて居り 細部は部下に任せていく吉田の手腕に感動しました
引き続き 岡崎久彦の著作「吉田茂とその時代」(再読) 「ジョセフ・グルーの昭和史」と 読み継いでいきます