海軍兵学校58期卒業 鳥巣建之介元中佐の著作

この著作は 過去に読んだ海軍史の中で 一番平易に纏められた著作と感じます
著者は 潜水艦艦長を経て 回天特攻作戦参謀で終戦を迎えます
戦後海上自衛隊への参加を断り事業を起こし生計を立てています
海軍反省会へは後半から参加 第一線で苦闘した経験をもとに 陸軍省 軍令部で戦争を指導してきた先輩達を厳しく追及します
51期大井篤氏と彼の舌鋒が一番厳しかったように感じます
回天に関する著作と共にこの一冊を独力でまとめ上げ 海軍幹部参謀達の責任を追及する姿は 正に孤軍奮闘
彼を説得し切れた反省会参加者はいなかったと思います
秀作です