東京都には 許可制の大道芸人支援制度があるようで 都営の公園などで 幟を掲げて大道芸を披露している光景を良く見かけます
上野公園で手製のじょうろで絵を描く方が居られて 話を聞くと昔 ロンドンの日本人学校で教えていた教師の方だったりして驚いたことがありました
今回ご紹介するのは 同じ上野公園 正岡子規記念野球場の脇で チェロを弾く方に出会いました
以前にも別の場所で見掛けたことがある方のようにも見えました 弾いている楽器は古びて傷だらけ テープの伴奏に合わせて淡々と演奏しています
多分世界旅行中の青年であろうと 滅多に差し上げませんが100円チェロケースに放り込み 曲の終わりまで聴いていました
聴衆は私だけ 青年は立ち上がると 流暢な日本語で「投げ銭のお礼を差し上げます」とキャリーバッグからCDを取り出し 渡してくれました
「どちらからですか?」と聞くと 「マケドニア」との返事 アレキサンダーの末裔でしょうか...


ペレ・ヨヴァノフさん イタリアオペラの歌曲をチェロ用に採譜したオリジナル5曲入りです 大好きな「星は光りぬ」が入っています
チェロは人間と同じ音域をもつ楽器ですので 理に叶った曲選びとも云えます
演奏は とても平易で ロストロポーヴィッチのような情感溢れる演奏とは対極にあります 此れは此れで愉しむことが出来ました
皆さんも 何処かで彼を見掛けたら 演奏を聴いてあげてください