葉室麟の中編小説
月神は 神功皇后が征韓の船を出した時の先導神 日神を先導する神

福岡藩の
物語は 月の章 と 神の章 に分かれ 月の章は 幕末 福岡藩の実在人物 月形仙蔵の話神の章は 仙蔵の甥 月形潔の話
幕末の福岡藩の事情は 余り歴史書には 書かれません 後半の話は 明治11年 全国の罪囚を特定の島嶼(とうしょ)に流し総懲治監(そうちょうちかん)とす という元老院決議(内務卿伊藤博文のが北海道に集治監設置を発案)に基づく 月形潔は 福岡藩士 内務省御用掛権少書記官 集治監建設地調査団として北海道に渡り 1881年(明治14年)に建設された樺戸集治監の初代典獄(刑務所長)に就任し、2000人もの囚人が収容されます樺戸は 月形の苗字をとって 月形村と改名されます
高杉晋作 野村望東尼(もとに) 新選組永倉新八等が 登場します いずれも実話のようです