東山魁夷の代表作の一つに 残照があります
終戦後 魁夷39歳の時 千葉県鹿野山上でスケッチした 風景画家としての出世作
勿論この作品は 鹿野山でのスケッチをベースに 東山魁夷が自らの心象風景を描き上げたものです現地確認シリーズで 鹿野山に登ってみました
公園の一角に 展望台が設けられ この場所が「残照」のモデル地であると掲示されています
確かにイメージは似ています
東山にとっては 後の画風を切り開いた特別の一枚 イメージが此処で生まれたと思うと感慨が沸きます
多分 彼のスケッチ帳には この風景が残っているのだと思います
原風景をどのように昇華していったのか 興味が尽きません
東山の絵は 元の風景を可也自分の頭の中にあるイメージに置き換えています
模様のような印象が強い作品の出来上がっていく過程を思い浮かべるのも 東山の絵の愉しみ方だと思います