ロッキード

先輩にご紹介いただいて読んでみました

ロッキード事件は　同時代に起きた政治事件であり　あれだけ多くの報道がなされたにもかかわらず　事件の解明はされていません

田中角栄は　受託収賄と外為法違反に問われ上告控訴の最中に死去　控訴棄却　同じく外為法違反で最高裁で有罪になった元秘書榎本敏夫の最高裁有罪判決により　角栄は５億円を収受したと認定されています

丸紅ルート　全日空ルート　児玉ルートと捜査がされましたが　結局どのルートも真相は解明されなかったと考えます

丸紅ルートによる角栄への５億円受け渡しは検察の提出した証拠は論理的に破綻しており　桧山会長がロッキードからの金であると角栄に告げたという話も桧山以外の承認は居ない　検察の起訴は完全に破綻しています

しかも　関係者の検察調書は審理中に本人たちが否定しているのも関わらず　異例の証拠採用がされています

角栄が審理途中で亡くならなければ　最高裁は角栄の有罪を認定出来なかったと思います

膨大な文献が残っていますが　石井一の「冤罪」と　この真山仁の「ロッキード」が一番　真相に近づいたのではと思います

ロッキード事件の背後には　対潜哨戒機国産化問題が潜んでいます

ＰＸＬ国産計画の白紙還元　P-3Cの大量発注は　田中－ニクソンハワイ会談により米国の対日貿易赤字の対策として密かに約束されたものではなかったか

真山さんに次ぐ研究家が　遠い将来に真相を解明してくれることを期待したいものです