令和三年一月十二日 半藤一利氏は逝去されました 91歳
ご自身で題名を考えたこの新書のあとがきが絶筆となったようです
文芸春秋社営業部が毎月発刊する「新刊のおしらせ」巻頭に掲載された随筆を中心に 纏められています
第二弾 第三弾も 企画には上がっているようですから ひょっとすると(この本の売れ行き次第で)もう少し彼の文章を読むことが出来るかもしれません
あとがきの中で 井上ひさしさんの 文章を書く上で一番大切にしていることと名付けた「心得之条」を掲載しています
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに
書くこと
振り返れば 半藤さんこそ 難しいことを易しく解き明かしてくれた人のように思います
時には軽すぎると感じる程 洒脱な彼の言葉は 読者を難しい問題に導いてくれたように思います
改めて 彼の著作を幾つか書棚から引き出して 味わっています