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ラピスラズリブルー

英国外交官の見た幕末維新

アーネスト・サトウの著作から派生して中古本を手にしました
英国外交官の見た幕末維新_d0338347_16420730.jpg
著者は初代リーズデいる男爵 アルジャーノン・バートラム・フリーマン=ミットフォード
Algernon Bertram Freeman-Mitford, 1st Baron Redesdale, 1837年2月24日 - 1916年8月17日

29歳の時に英国外務省2等書記官として来日 アーネスト・サトウより6歳年上 当初ロシアを経て中国に赴任するが 当時の英国駐中国公使オールコックの義理の娘と恋愛関係となり オールコックによって日本へ転勤させられます
イタドリ(虎杖 スカンポ)を英国に紹介したこと ナチスとの関係の深いミットフォード姉妹の父親でもあります
一説には 日本に芸者との間に二人の子供を残したとも云われています

著作は 本院の自叙伝(Memories)の中の日本に関する記述部分を抜粋されたもので 日本での勤務を終え帰国後 サトウの著作を参照して書かれたと述べられています

特に 神戸事件についての記述は 本人は現場に遭遇していますが フランス兵が備前藩の行列を横切ったとする通説とは異なり備前藩部隊の一方的な攻撃により生じ事件としています
英国外交官の見た幕末維新_d0338347_16501811.jpg
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歴史資料としては 慎重な研究が必要と思われますが サトウとは多少見解が異なる点も散見されます
作品の中に 太政官日誌が引用されていますが 太政官日誌は後の官報にあたる公刊書であったようです
彼は サトウから日本語の解読を学んでいますが 大変な努力を重ねて居り 漢文も読み解いて英訳していたようです
幕末史の勉強には 必須本の一冊と思います









by toshi-ohyama | 2021-05-14 06:13 | 幕張図書館 | Comments(0)
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