読書に疲れると 司馬さんに戻りたくなります

司馬さんの対談集です 購入したのは平成14年 通勤途上で読み耽った懐かしい本ですが 正直読み飛ばしていたことは 間違いありません
歴史に関する知識量も増えましたが 今回は気になる言葉は 調べ直しながら読むと実に新鮮で 内容の深さに感嘆し 新たな感動を受けます
一番最初の対談相手は 林家辰三郎 単行本には掲載されていない部分があることに気づき 文庫本を取り寄せました

聖徳太子は日本書紀の作者(藤原氏)が 蘇我氏の残した功績の大きさを薄めるために厩戸皇子に聖人のイメージを重ね合わせ創り上げた
即ち 聖徳太子の偉業は 蘇我氏の功績そのものである
十七条の憲法 冠位十二階 大化の改新で成し遂げた 戸籍 律令制も全て 蘇我氏が残した業績であり 中大兄は軍事クーデタにより蘇我氏の
偉業をそっくり受け継いだに過ぎないのではないか
林家辰三郎氏は 蘇我氏自身が高句麗からの渡来人であったのではと推測している