珍しい藤沢周平の現代小説を含む短編集

藤沢周平には 時代小説が似合います 藤沢自身が語っていたと記憶しますが 時代小説の方が設定がし易いと述べています
後半に掲載された随筆の中でも 作品のプロットを作るときに可也細かいことの設定にも神経を使っていることを告白しています
藤沢は 闘病 妻の死 子育て サラリーマン生活と 実際の人生でも多くの苦労をされていますが 私小説には足を踏み入れなかったようです
文学は 創造性の発揮に尽きると 藤沢は考えていたようです
故に 正確を期さねばならぬところには 極端に精力を注いでいたようです
これで 藤沢作品文庫本は 読了です 読み返すことはないでしょう 長い間お世話になりました