幕末戊辰の役で 新政府軍に一度も負けることがなかった庄内藩の軍隊を率いた酒井了恒を調べていました
酒井の立てた旗は破軍星旗 北斗七星です
NETで破軍星旗を調べていたら 「破軍の星」という小説に巡り合いました
中身も確認せずに NET注文して届いたのがこの文庫本ですハードボイルド作家 北方謙三の本は初めて手にします 最近は水滸伝を書いているようですが 彼が歴史小説を書いていることは知りませんでした
主人公は 北畠顕家 神皇正統記を書いた北畠親房の息子 北畠家は村上源氏の血を引く南朝の公卿です
「北畠顕家上奏文」という 後醍醐天皇を諫める上奏をした歴史的事実があります
鎌倉幕府が倒れ 建武の中興が始まります 足利高氏が荘園の土地所有の正当化を求める武士の棟梁として 後醍醐と覇権争いを繰り広げます
結局のところ 南北朝の争いも権力覇権争いに過ぎず 民衆の安寧な生活には誰も眼もくれない
戦国時代 安土桃山 徳川 明治政府と 時代は変われど 覇権争いの域を超える政治は一度として実現されず 現代に至ります
勘違いから善き小説に巡り合いました
南北朝の