藤沢周平 立花登シリーズ第三弾
このシリーズは 此れまでに二度 ＴＶシリーズ化されていますが 何れも見逃しました
藤沢作品の主人公は 心に鬱屈を抱える暗い人が多く 結末も 必ずしもハッピーエンドでないものが多く 山本周五郎の説く大衆娯楽小説とは一線を画しています 藤沢自身が 自分の小説は筋を巡る時間的空間的な微細な書き込みが多いので映画化は不可能と考えていたようです
此のシリーズの主人公 立花登は 珍しく 素直で明るく 幾多の経験から成長していく教養小説であると 巻末解説に書かれていますが 私も同感 とても気楽に読み込めます
残すは あと一巻 此れで文庫本の藤沢作品は 完読となります
