先輩に薦められての挑戦でした

対支戦争の継続する中 真珠湾攻撃により開戦された米英蘭との闘いは 開戦後自衛戦争であることが宣言されていますが そののちに西欧植民地主義に蹂躙されているアジア諸民族の解放が戦争目的として掲げられます
重光葵(まもる)は 戦争目的を軍部が独占しているうちは 終戦には持ち込めないと考え 大東亜憲章を掲げ終戦への活動を続けます
改めて 重光の動きを研究して見たくなりました
蒋介石は 米英ソが主導する戦後社会の中で非常な努力で国際連合の常任理事国に潜り込みます 戦後を見据えたソビエトとの確執は熾烈を極め ソ連は日露戦争以前の対中権益の復活を求め 外モンゴルの中国からの切り離しにも成功します
スターリンと蒋介石の熾烈な確執が第十章に解説されています 此処は読みどころです
逆に 第十三章の戦争呼称は どうしても興味が持てず 読み飛ばしました