店頭に半藤さんの顔が並ぶと つい手が伸びてしまいます

実はこの本 表紙が二枚付いています

インパクトが まるで違いますね
紙書版の本は どんどん売りが減っているそうな 確かに電車の中で本を読んでいる人を見掛けなくなりました
此の本は 200回以上半藤さんと対談している保坂正康さんが インタビューを文字起しして 解説を加えたものです 対談の中身は 何度も眼にした内容ですが 改めて心に刻みました
戦後のアカデミズムでは唯物史観による演繹的な解釈と分析がブームとなりました
一方で 司馬さんは実証主義 リアリズムに徹して司馬史観を打ち立てています 半藤さんも徹底した実証主義で日本近代史を解説してくれました
日本人の性格的欠陥として
熱狂する癖
観念論好き
エリートの独善
情報への対処無策
せっかち
と喝破しています 誠に納得する分析です
日本人のリーダー不在について「日本人のレベルが下がったから リーダーの資質も下がっている」と解説しているのも とても判りやすく感じます