上田秀人の新シリーズ
以前にも書いたことですが 上田秀人氏の本業は大阪の歯科医でしたが 著作業に専念することになったようです
専業となって暫く 著作発表のスピードが落ち 継続していた旧シリーズも上田秀人らしさが無くなり 心配していました
彼の良さは 他の時代小説家が書かなかったニッチな話題を取り上げ 人間心理の心底を丹念に書き上げていくことにありました
話の進展が遅くなり 消化不良の読後感が続いていましたが 今回の作品は 上田秀人の力が戻って来たように感じます
満を持してという処でしょうか
そろそろ 上田秀人を卒業しようかと思っていたところでしたが まだまだ愉しめそうです