半藤一利さんが亡くなられ 彼の切れ味のある かつ優しさと暖かさに溢れた文章がとても懐かしく感じられます
彼が残した遺稿も既に出尽くして 半藤さんを前面に押し出した企画もネタ切れになって来たようですね
昭和史研究の第一人者として 戦後生き残りの軍人たちに直接インタビューして来た半藤さんならではの切れ味の鋭い話を期待しましたが
努めて人の悪口を慎んでいたような半藤さんですから 残念な人たちとの括りは正直迫力に欠けています
此の本は 企画倒れと云わざるを得ない 半藤さんの名文を 余りに短く切り刻んでしまった処で 半藤さんの文章の魅力が半減してしまいました 残念!