著者の鈴木氏は 東京大学経済学部から昭和46年日本興業銀行へ入行ですから 可也のエリートコースを歩んで来られた方
平成13年 53歳で退行 歴史研究に転じています

明治維新の正体という題名には 薩長の陰謀的倒幕批判の気持ちが込められているようです
明治維新から155年が経過し 漸く薩長史観を打ち崩す著作が出始めたことを嬉しく感じます
司馬遼太郎が生前 昭和期の歴史を書くには 登場人物の関係者が未だ生存していて書けないと語っています
日本は世界的にも資料が残存している貴重な国 改ざんのない資料がもっと発掘され歴史が書き換えられることを大いに期待したいところです