「元の黙阿弥」で出会い 奥山景布子を読み漁っています

美濃高須藩は 尾張徳川家の一門 第十代当主松平義建は水戸徳川家の生まれ 4人の妻から10人の男子を設ける子沢山 ご本人には格別の事績はありませんが 高須4兄弟と云われる 慶勝 茂栄(もちはる)容保(かたもり)定敬(さだあき)が著名であり 本篇の主人公
主に慶勝の視点で幕末から維新の移ろいを綴ります
将軍慶喜に翻弄されながら 幕府と新政府に別れた4人の生涯を辿ります
慶勝を取り上げた小説は あまり見掛けません この小説の中でも茂栄は余り取り上げられませんが 4兄弟は必ずしも一体ではなく微妙に絡み合いながら歴史に翻弄されます 慶勝は写真を好み 戦災で焼けた名古屋城再建には慶勝の撮影したものが役に立ったようです
