奥山景布子も落語シリーズ第二弾

江戸落語中興の祖 三遊亭圓朝伝 既に先達が伝記を残しているようですが 奥山流の独特の筆致で圓朝を現代に蘇らせています
昔 圓朝作品は古今亭志ん生のテープで随分聴いた記憶があります
当時 余り興味を惹かれた記憶はありません 江戸期の寄席の数は数百 席亭は別に職を持っていて兼業農家のような雰囲気で寄席が乱立していたようです 半月ほど毎日真打がトリを取って話を語り続ける形式で語られるさまを 速記本から写し取ったのでしょうか 当時の寄席の雰囲気が良く伝わってきます
圓朝も初期には道具仕立ての話を好んだようで 八代目の林家正蔵がその雰囲気を残していました
圓朝の人情噺は 六代目三遊亭圓生が伝えていたように思います
近年も落語ブームですが 圓朝時代の噺を高座にかけられる噺家はもう居ないでしょうね
この作品を味わうには 圓生 志ん生のテープを聴いてからでないとピンと来ないかもしれません