司馬遼太郎は産経新聞で13年間新聞記者として勤務 1960年梟の城で直木賞を受賞し作家生活に入ります
1986年には小説の執筆を止め 評論に専念 此の頃から月一回産経新聞に寄稿したものを纏めたのが風塵抄です

風塵は 世間と云う意味で司馬自らが名付けています
特定のことは書かない 「どのリンゴが傷んだかよりも リンゴは一般的に何故傷むかといういわばのどかなことを 読者と共に考えたい」
とこの稿の主旨を述べています
其の内容は 30数年経った今も 全く色褪せず 我々を引き込み考えさせてくれます
何度でも 読み直したい 座右の書です