1996年 週刊文春契約記者斎藤明美は最愛の母の余命宣告を受けます多忙な日々の中で 毎週高知まで通い介護を続けた斎藤明美は心身ボロボロ状態
其の頃に 其れまで潮出版からしか本を出していなかった高峰秀子は 初めて文藝春秋社のオール読物への連載を承諾し 斎藤を励ます
こうして出来上がったのが 此の本
高峰は既に70歳を超えています此の本の中に 高峰と司馬遼太郎の出会いと交流が綴られています菜の花の沖の構想 街道をゆくの挿絵画家須田剋太画伯が亡くなり 安野光雅を高峰が推薦する話 有楽町に4年間 高峰が骨董屋を開く話 中島誠之助との交流 どの話も 見事な随筆です