珍しく葉室麟が明治期を題材にした作品主人公は 星りょう この女性が相馬黒光であることは 小説の後半で明らかになります 相馬黒光は 本郷のパン屋中村屋 後の新宿中村屋の創業者です
若き日の相馬黒光荻原守衛の女相馬黒光の支援を受けた荻原守衛の「女」は この小説の中で黒光自らがモデルとなり造られた作品という話を紹介しています確かに顔はそっくりですね
明治中期から物語は始まり フェリス和英女学校 明治女学校の見学の頃を描いています北村透谷 島崎藤村という明治の偉人たちのイメージが先ず粉々に崩されます多分 此の本で 明治後期のイメージは大きく変わることと思いますよ