嘗て 駄菓子の世界に キャラメルのカバヤ食品 とか 梅ジャムの梅の花本舗とか 多くの中小企業が競い合っていた時代がありましたサクマ式ドロップスも其のひとつでありますが 製造元の佐久間製菓は倒産してしまいました
サクマ式ドロップスは 戦前から続く飴です
1908年(明治41年)佐久間惣次郎商店(後の佐久間製菓株式会社)が「サクマ式ドロップス」の発売を開始し 1913年(大正2年)には缶入りでの発売を始めた それまで日本で作られていたドロップと異なりクエン酸を使ったこの商品には「夏でも溶けにくい」「見た目に透明感がある」等の特徴があったと記されています
戦後 佐久間製菓の関係者が 佐久間製菓とサクマ製菓を立ち上げ別々に商品を提供していました
佐久間製菓の佐久間式ドロップスは赤缶 サクマ製菓のサクマドロップスは緑缶と色分けされていましたが 消費者にその違いは全く伝わっていませんでした
今店頭で買えるのは 袋詰めの此方のみ

個別包装された飴に 昔の郷愁は感じられませんが 舐めれば 愉しかった子供時代が蘇ります