ラピスラズリブルー

カテゴリ:幕張図書館( 147 )

昭和の怪物 七つの謎

昭和の歴史研究家として 信頼出来る人物は 半藤一利と保阪正康をあげます

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保阪氏は 1939年生まれですから 今年79歳
彼が 研究してきた昭和史の集大成のような著作です
石原莞爾に二章を割いていますが 東條英樹 犬養毅 渡辺和子 瀬島隆三 吉田茂のエピソードを連ねてあり 彼の歴史観が良く判ります





by toshi-ohyama | 2018-09-21 06:16 | 幕張図書館 | Comments(0)

朝鮮人特攻隊員の碑

1944年5月11日 陸軍戦闘機隼で 知覧飛行場から特攻として出撃した 光山文博少尉は
卓 庚鉉(タク・キョンヒョン(タク・ギョンヒル) という朝鮮人でした

出撃の前日 飛行場の近くの富屋食堂で アリランを謡って別れを惜しんだとのエピソードが残ります

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本著は 朝鮮人なのに日本名で死んだことを悔やむ特攻兵の夢を見た ひとりの女性が慰霊碑を彼の祖国の地に建てようと悪戦苦闘する実話を綴った本です

光山文博氏の話は 映画化されたり 富屋食堂の鳥濱トメさんの自叙伝でも取り上げられています
私も現地を訪れたことがあります
知覧平和記念館には 多くの慰霊碑が建ちますが 彼の故国に慰霊碑を建てたいと立ち上がる黒田博美さんの真意・心境が なかなか理解出来ませんでした

日清戦争に始まる 日本の大陸進出の結果 日韓併合という悲惨な歴史が刻まれました
どう理屈をつけても 朝鮮併合は間違った選択でありました 歴史を償うことの難しさは 当事者ではなかった我々の世代には 只瞑目するのみ という処へ追い込まれてしまいます 何時までも謝り続けることにも抵抗がありますし この歴史結果をもってしても 日本が二度と戦争を巻き起こさないという誓いへの抑止力にもなりそうにない気がしてなりません 

黒田さんが 慰霊碑を建てたいと思った気持ちが 最後まで理解はできませんでした
「二度と過ちは繰り返さない」という珍妙な誓いの碑に比べれば まだましとは思いますが 彼の祖国に慰霊碑を建てることが本当に意味があるのかとの思いがぬぐえません

巻末の解説の中で 「日本否定という反日的教育は 韓国人が新たに韓国人として生まれ変わるためには不可避のことだった」と書かれている言葉が強烈に心に残ります

京都豊国神社前に 今も残る「耳塚」もグロテスクなものとして私は疑問に思います 歴史から消し去るべきものだと感じます
同じ次元には置きにくいかもしれませんが 彼女の建てた慰霊碑は「光復会」等の反日団体により引き倒され 土中に埋められてしまいます
日韓の友好を築くには 我々はどうすれば良いのか 答えはますます遠のきます


by toshi-ohyama | 2018-09-17 06:35 | 幕張図書館 | Comments(0)

逆転した日本史

聖徳太子は実在の人物ではなかった 坂本龍馬の果たした役割は それ程重要ではなかった  徳川幕府は鎖国をしていたわけではない 等々
本屋で 手に取ると歴史好きには買わずにはいられない...

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著者の河合敦氏は 高校教師から文筆業に転身された方らしい
歴史研究の手法が違うのでしょう 内容が些かポピュリズムに堕ちているような印象を受けました
出版元の扶桑社はフジテレビ系列 この会社の新書シリーズは 企画の良さに中身が追い付かないものが多いような気もします





by toshi-ohyama | 2018-09-13 04:22 | 幕張図書館 | Comments(0)

暁のひかり

藤沢周平 初期市井小説傑作6編と腰巻にあります

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確かに 藤沢作品らしい 愚かで哀しくも美しい 江戸期にも このような庶民が居たとは思えない藤沢ワールド 結末も決してハッピーエンドではない
哀れな結末の中で 透き通るような優しい顔が消えていくような作品が並びます
藤沢作品が 劇的でもない 貧しい生活の中でもがきながら埋もれていく哀しい結末にも拘らず読み継がれてきたのは 爽やかではないが心が洗われるような気持に読者を引き込んでいく藤沢の筆力なのかもしれません






by toshi-ohyama | 2018-09-09 06:20 | 幕張図書館 | Comments(0)

よろずや平四郎活人剣

藤沢周平作品 
解説によると 藤沢の短編集は 士道小説 市井小説 市井侍小説に分けられるのだそうです

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哀調漂うものが藤沢作品の特徴かと思いますが この作品は明るい基調で藤沢作品にもこんな感じのものがあるのだなあと感じた次第です
二年かけて連載された短編は昭和57年に書き上げています 作家として脂の乗り切った頃でしょうか
天保年間の水の幕政改革の時代という 幕末直前の時代を背景にしているのも珍しい時代設定と感じました
市井のもめ事を安い請負料で引き受けるという肩の凝らない娯楽小説です


by toshi-ohyama | 2018-09-05 07:05 | 幕張図書館 | Comments(0)

東大式レッスン 戦争のニッポン近現代史

副題として掲げられた 東大式レッスンという言葉に 惹きつけられました

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加藤陽子教授の本は 何冊か読んできました 高校生への授業を生徒のコメントを加えながら進める手法に新鮮さを感じ 加藤先生からの質問に対する生徒の回答が余りに完璧なのに驚いた記憶が残ります
戦争の歴史を掘り下げることにより 戦争に踏み出す踏み出す瞬間を支える論理が如何なるものであったのか考察を加える 教授があとがきに綴る本著の趣旨は 大変難解で上っ面を読むだけでは到底理解できない深いものでした
多分 此れが授業であるとすれば とても附いてはいけないなと落ちこぼれの悲哀を感じた読後感でした



by toshi-ohyama | 2018-09-01 06:16 | 幕張図書館 | Comments(0)

半藤氏の抗議

半藤一利氏は 著作の中で 昭和20年3月の東京大空襲体験者として ご自身の経験したことを書き綴っておられます

又 東京大空襲の総責任者である カーチス・E・ルメイ米空軍大将が 1964年12月7日 勲一等旭日大綬章を授与されていることを

米国航空宇宙博物館の展示で知り 激怒しています

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以下は ウィキペディアから

1964年12月7日、日本に返還されたばかりの入間基地(旧・ジョンソン基地)で、勲一等旭日大綬章浦茂航空幕僚長から授与された[注 3]。理由は日本の航空自衛隊育成に協力があったためである[27]。12月4日の第1次佐藤内閣の閣議で決定された[28]。叙勲は、浦がルメイを航空自衛隊創立10周年式典に招待したことを発端とした防衛庁の調査、審査に基づく国際慣例による佐藤内閣の決定であることが明かされている[29]。推薦は防衛庁長官小泉純也と外務大臣椎名悦三郎の連名で行われる[30]。防衛庁から首相佐藤栄作賞勲局へ叙勲が適当であるという説明があった[31]。勲一等旭日章という種類の選定は大将という階級から慣例に基づいたものである[32]

ルメイが東京大空襲や原爆投下を行った部隊の指揮官だったことから授与に対し批判も大きく、現在でも「勲章は返還するべきである」と唱える者も居る。当時、日本社会党、原水爆禁止団体、被爆者などから国民感情として納得できないという声が上がった[27]。国会でも叙勲に対し疑問視する声があった[33]。東京大空襲や原爆から叙勲は不適切ではないかという質問に佐藤は「今はアメリカと友好関係にあり、功績があるならば過去は過去として功に報いるのが当然、大国の民とはいつまでもとらわれず今後の関係、功績を考えて処置していくべきもの」と答える。小泉は「功績と戦時の事情は別個に考えるもの。防衛庁の調査でも当時ルメイは原爆投下の直接部隊の責任者ではなく、原爆投下はトルーマン大統領が直接指揮したものである」と説明している。佐藤もそれらを理由に決定を変える意思はないと表明した[34]。ルメイは12月7日に防衛庁で小泉を訪問予定であった[28] が、当日は事務次官三輪良雄が代理で面会している[27][注 4]

勲一等の授与は天皇が直接手渡す“親授”が通例であるが、昭和天皇は親授しなかった。後年『NHK特集 東京大空襲』(1978年3月9日 初回放送)でのNHKの取材で戦争責任についての問いにルメイはその勲章を見せた。

ジョン・F・ケネディ政権時代の1960年から本格化したベトナム戦争では、空軍参謀総長の任にあり、「(北)ベトナムを石器時代に戻してやる」と豪語し北爆を推進した。リンドン・B・ジョンソン政権下で1965年2月7日から北爆が開始された。

1965年2月に退役。1968年ベトナム戦争の推進、人種差別的政策を掲げた前アラバマ州知事ジョージ・ウォレス大統領候補とともにアメリカ独立党 (American Independent Party) の副大統領候補として出馬するが落選した。

1970年12月14日テニアンの福祉、生活向上への優れた功績でテニアン島民から表彰状を受賞した[38]。イギリス首相チャーチルからもらったイギリス空軍殊勲十字章が自慢だった[39]

1990年10月1日没。



by toshi-ohyama | 2018-08-28 06:34 | 幕張図書館 | Comments(0)

喜多川歌麿女絵草紙

小説の紹介の前に 表紙の刀勢画にご注目ください
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谷崎潤一郎に見出された宮田雅之の作品が 歌麿とは異なる画風ながら 中身の面白さを予感させてくれます
1枚の紙を1本の刀(とう)で切り出していく宮田独特の刀勢画 元々中国で生み出された手法だそうです

謎の多い喜多川歌麿の人間像を紐解く連続物の短編 藤沢周平の浮世絵への造詣の深さを感じさせる名作です

by toshi-ohyama | 2018-08-24 06:06 | 幕張図書館 | Comments(0)

霧の果て

藤沢周平の短編集

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主人公の家族が 門前で切り殺される話が 縦糸となり 収録された8つの短編が繋がっていきます
比較的簡単に 一つ一つの事件は解決していきます 
藤沢周平自身が 推理物はそれ程得意としたわけでもなく 肩の凝らない一冊に仕上がっています

何時もの 著者自身によるあとがきはありません


by toshi-ohyama | 2018-08-20 06:25 | 幕張図書館 | Comments(0)

逆軍の旗

文春文庫版 藤沢周平 10作目の短編集です
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表題ともなっている冒頭の「逆軍の旗」は明智光秀 最後の「幻にあらず」は上杉治憲をモデルにしています
藤沢が あとがきで 「ありもしないことを書き綴っていると たまには本当のことを書きたくなる」と書き留めています
といっても 歴史的事実を下書きにした小説なのだそうである
何処までが史実で 何処からが著者の着想なのか などということはどうでも良くなる程 話の展開に心を奪われていく作品群です

藤沢作品は 不思議な余韻の残る小説です 余り興奮することもなく 残り香のような余韻です


 

by toshi-ohyama | 2018-08-16 06:10 | 幕張図書館 | Comments(0)



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