ラピスラズリブルー

カテゴリ:幕張図書館( 159 )

はだれ雪

葉室麟に引き込まれています

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丁度「散り椿」が映画として公開されましたが この小説の方が映画化されて欲しいと思える一品
赤穂浪士の討ち入りと 浅野内匠頭が刃傷に及び 即日切腹を命じられたことに異議を唱えた旗本 永井勘解由を巡る話
永井勘解由は 葉室麟が創り出した架空の人物ですが 切腹直前に浅野内匠頭から最後の存念を襖越しに聴いたとする想定です
二つの話を絡ませる手法は小説の常道ですが 通常中々上手く絡み合いません

この小説は 構想も素晴らしいし 思わぬ展開もあり 読者を空想の世界に引き摺りこみます
腰巻に書かれた「かつてない忠臣蔵」正鵠を得た書評です
感動しました


by toshi-ohyama | 2018-11-10 06:20 | 幕張図書館 | Comments(0)

さわらびの譜

作家 葉室麟を改めて高く評価します
逸材の早逝を悼みます

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弓道と政権争いを絡ませた歴史小説 嘗て深川に在った三十三間堂も小説中に出現します
些か 眉唾に近い弓道術も描かれます 多少ポピュリズムの匂いも感じぬでもありませんが もののふの在り方を描いた素晴らしい小説です
藤沢周平作品のような読後の余韻の空しさも感じない 某作家の様にポピュリズム的娯楽作品に陥ることもなく 日本古来の人の道を問うてくる著者の筆力に感動する作品です 

by toshi-ohyama | 2018-11-06 06:16 | 幕張図書館 | Comments(0)

蒼天見ゆ

葉室麟 秋月藩シリーズ第二弾

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実話である日本最後の敵討ち を題材にしています
同じ題材を吉村昭も書き上げています
幕末 福岡藩の支藩である秋月藩執政臼井亘理が尊攘派によって妻と共に斬殺されます 息子六郎が仇討ちを試みますが 明治になり仇討ち禁止令が発布されます
大久保利通 山岡鉄舟 勝海舟 森鴎外 星亨 等が登場し 時代の変遷を背景に 仇討ちに突き進む六郎 生前 父から蒼天を観よと云われた意味を問い続ける六郎

淡々と話が展開されますが 何処までが史実なのか 何処が著者の創作なのか判らなくなる不思議な小説です   


by toshi-ohyama | 2018-11-02 06:48 | 幕張図書館 | Comments(0)

秋月記

葉室麟に嵌まっています

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現在の福岡県朝倉市に実在した 福岡藩(黒田藩)の支藩である秋月藩を舞台とする小説 本藩の圧力に抵抗する支藩の政争を描いています
結末を冒頭に置く 映画のような演出 思わぬ展開に引き込まれていきます
最後の終わり方は 何となく尻切れトンボのような感もありますが 葉室麟の筆力に翻弄される名作と感じます


by toshi-ohyama | 2018-10-29 08:02 | 幕張図書館 | Comments(0)

紫匂う

葉室麟 黒島藩シリーズ第二巻

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主人公 萩 澪の住む屋敷の門前に 夫 蔵太が植えた紫草の白い花と 
額田王の「茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」に
大海人皇子の返歌「紫のにほえる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋めやも」の歌をかけ
主人公たちの関係を匂わせる 著者らしい中々凝った仕掛けです

因みに 天智 天武 額田の関係についての 具体的な資料は何もないのだそうです
昔から3人は三角関係にあったとの通説がありますが証拠はありません
池田弥三郎 山本健吉は この歌は 宴席でしかも天智が同席の場で歌われたのではないかとの説を唱えています

葉室の小説に少し慣れてきましたので どんなどんでん返しがあるのかとワクワクしながら読み続けました
「鷹の羽」という劇的な秘剣も登場します お愉しみに

by toshi-ohyama | 2018-10-21 05:30 | 幕張図書館 | Comments(0)

陽炎(かげろう)の門

葉室麟 黒島藩シリーズ 陽炎(かげろう)の門

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少し葉室麟の作品に慣れてきたので 常にどんでん返しを覚悟して読み進めます
構想力の深さに引き込まれます 此れも秀作でした

登場人物は ついに38人を数えました
書き出して 横に置かないと 訳が分からなくなります

余談ではありますが 葉室麟は 5回目で直木三十五賞を受賞します 約3年間の候補作品は以下の通りです

 140回 いのちなりけり 2008年8月

 141回 秋月記

 142回 花や散るらん

 145回 恋しぐれ

 146回 蜩ノ記     2011年11月

秋月記 蜩ノ記 は読了済み 当落の違いを読み分けるのは無理のような気がします

by toshi-ohyama | 2018-10-17 06:38 | 幕張図書館 | Comments(0)

春雷

葉室麟の 羽根藩シリーズ第三作 春雷

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浪人 多聞隼人は 豊後羽根藩に新藩主として騎馬で初めてお国入りする三浦兼清の行列と遭遇します
鬼隼人との異名を取り 新田開発を命じられる隼人の物語 葉室文学ですから藤澤周平作品のような 静かな苦闘物語になるはずもなく 最後には一揆との対決にまで及びます
兼清を名君気取りの愚君と断じる隼人の主君との対決シーンは 臨場感漂う名場面です
劇的なシーンと 個性豊かな人物の絡み合いに 心を躍らせ意外な結末にため息をつく 小説に浸りきる時間を愉しみました
蜩の記 潮鳴り 春雷と 時を追っての豊後羽根藩シリーズの相互の関連性は淡いと 巻末の解説にありますが 未だ文庫本にはなっていない第4作目「秋霜」で
春雷の後日談が語られるそうです うーむ 此れは文庫本を待てない...
 




by toshi-ohyama | 2018-10-13 06:27 | 幕張図書館 | Comments(0)

チョコレートの進化

市販のコモディティ商品としての私のトップは ガーナミルク 
新商品が出ましたので早速試してみました

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焦がしミルクと表示されていますが 焦がしミルクというのが何だかわかりません

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手前が焦がしミルク 奥が赤いラベルの従来商品
常温で直ぐ溶けてきます 融点が相当低いのでしょう
味は更にまろやか 此れは素晴らしい 確かに包装紙の色は黄色が相応しいと感じます
これはお勧めです



by toshi-ohyama | 2018-10-11 05:49 | 幕張図書館 | Comments(0)

潮鳴り

葉室麟の 「蜩の記」に続く 羽根(うね)藩シリーズ 第二弾 「潮鳴り」

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一度どん底に叩き落された人間は再生出来るのか という課題に 真正面から取り組んだような小説
主人公 伊吹櫂蔵は 勘定方をしくじり 弟に家督を継がせ 襤褸蔵と呼ばれるまでに身を落とします
葉室流の 想定外の展開に引き摺りこまれていく中で 色々考えさせられる小説です

巻末に 朝井まかて氏が 葉室作品は藤沢周平の系譜に連なるとされる と書いています
藤沢作品は何方かいうと静的な感動に包まれますが 葉室作品は 躍動感のある 映画的な 心驚かされる 秀作と感じます  


by toshi-ohyama | 2018-10-09 06:12 | 幕張図書館 | Comments(0)

蜩の記

葉室麟が注目を浴びたのは 五度目の直木賞候補作となった「蜩の記」が 2012年 漸く第146回直木賞に受賞した時であろうか

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其れから僅か5年で 帰らぬ人となってしまう
映画化されたこの小説は 役所広司の演技力 岡田准一の殺陣で 話題作ともなりました

葉室麟の時代小説は 思わぬ展開に驚き 結末に感動する ある意味読後感の重い小説と感じます
一作一作が重厚な展開で 映画化がごく当然のことのように感じられます

つい先日 樹木希林が 6年近くの癌闘病生活を生き抜き 逝去されました
死を宣告された人が 残された時間を冷静に生きていけるのだろうかとの疑問を この小説を読むときに感じますが 樹木さんの生きざまをみて
それは可能なのだなあと感じた次第です

主人公は 戸田秋谷 家譜を書き終えた10年後に切腹をせよと命じられた武士 と その秋谷を見張りながら家譜の清書を続ける壇野庄三郎 
謂わば庄三郎が物語の展開の引き回し役のような役割を演じていきます
羽根藩シリーズの第一作です

by toshi-ohyama | 2018-10-05 06:28 | 幕張図書館 | Comments(0)



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