ラピスラズリブルー

カテゴリ:幕張菓子店( 25 )

丁稚羊羹

偶然通りかかって入った滋賀県のアンテナショップで 丁稚羊羹なるものを見付けました

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名前の通り お金のない商家の丁稚が小遣いで買い求め 厳しい奉公生活の細やかな愉しみだったであろう羊羹 
お茶席用 もしくはお届け物のようなきめの細かい高級品ではありません 
舌先に ざらつきが残り 殆ど砂糖の入らない大豆だけの甘みも少ない 謂わば田舎の自家製羊羹という佇まいです
その素朴な味わいは 何となく奉公の厳しさを思い起こさせ しんみりします
抹茶より 番茶が似合う羊羹でした



by toshi-ohyama | 2018-06-23 06:34 | 幕張菓子店 | Comments(0)

向田邦子が愛した菊屋にて

青山骨董通りに在る菊屋は 向田邦子が愛した老舗和菓子店 向田さんがお届け物に良く使われたのが水羊羹とか
著書「眠る盃」で ご自身を水羊羹評論家と称するほど拘りを持たれておられたようです

私がご紹介するのは 此方

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この写真だけで中身がお判りの方は 相当な菊屋通です

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一般的には琥珀糖と呼ばれる銘菓 菊屋では 季節によって 宝づくし ゆきわり草 春の道 唐衣と 名前を変えていきます   
外側が かりっとしていて 中は柔らかい砂糖菓子です
材料は 寒天 砂糖 食紅 と とてもシンプル 簡単に作れそうですが 寒天は 粉 棒 糸 砂糖は 和三盆糖 他夫々に工夫があり 中々上質のものは作りにくいようです

地図で見ると 菊屋は京家のように細長い土地に建ちますので 奥が工房になっているのでしょう
注意して歩かないと 通り過ぎてしまうほど小さな入り口 小さなひそやかなお店が細々と続いている印象です
お店には 向田さんと先々代の女将が対話している写真が飾られています

向田さんの随筆を 読みながら唐衣を摘まむ至福の時間を愉しみたいと思います




by toshi-ohyama | 2018-03-14 07:39 | 幕張菓子店 | Comments(0)

熊谷名物五家宝は手造りに限る

熊谷在住(正確には本庄)の友人からのお土産 五家宝です
埼玉の銘菓と云えば 草加煎餅 川越の芋菓子と 熊谷五家宝 
加須 水戸(吉原殿中)でも売られています

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最近は機械造りが主流で 手造りは2軒程度しか残っていないと聞いています
以前 製造工場を見学したことがあります 有楽町交通会館の全国郷土名産を集めている店に出荷しているそうですが 保存上少し硬めにして販売していると聞きました
手造り品は お鮨の如く口の中でほぐれる柔らかさです
日本茶の御茶請けには 最適なお勧め品 冬の日当たりのよい縁側で一服すれば 何ともほっこりした気分が味わえます
Oさん 有難うございます 愉しませていただきます


by toshi-ohyama | 2017-12-19 06:59 | 幕張菓子店 | Comments(0)

ニッキ飴の結論

六道の辻の子育て飴から始まって 二桁に及ぶ試食を重ねました 
私の結論 お勧めは この2点

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左は市販品でヨーカ堂あたりでも手に入ります 右は巣鴨金太郎飴製 
お勧めのポイントはニッキのピリッとした辛さ 子育て飴は名前通り独特の柔らかい味でした(別格) ニッキ本来の鋭さを感じられるのはこの二つでした



by toshi-ohyama | 2017-09-25 08:28 | 幕張菓子店 | Comments(0)

懐かしきニッキの味

京都 六道の辻は 地獄への入り口と伝わる場所

この六道の辻近く 松原通りに 一軒の飴屋があります

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慶長4年と云いますから 安土桃山の頃 埋葬された女性の墓から赤子の鳴き声が聞こえるので掘り起こすと亡くなった女性の産んだ男の子が見付かる 埋葬から子供が見つかるまで夜な夜な飴を買いに来る女性があり 子供が見つかると夫人が店を訪ねることもなくなる この子は成長して高名な僧となる
この飴が「幽霊子育ての飴」と呼ばれるようになり 京名物となるとのこと

飴は透き通ったニッキ飴 余り刺激はない優しい柔らかい素朴な味 ネットでは「黄金糖」、味覚糖の「純露」という飴に 色形味もそっくりと書かれていますが そうだとしても 時代的に話は逆で味覚糖が真似たものではないのか と思われます

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一応気になって 黄金糖も買い求めて味わってみました 明らかに味は異なります 私は子育て飴派です


奇をてらったものが増える中 こういう味は是非次世代に繋いでいって欲しいもののひとつです







by toshi-ohyama | 2017-07-26 09:42 | 幕張菓子店 | Comments(0)

淡平の故郷

東京煎餅の代表は草加煎餅と云われる中で 独り独自の商品を売り出して意気盛んな神田淡平
故永六輔が 宣伝部長を買って出ていたような雰囲気でした
「大量生産、大量消費、大量廃棄の時代の中、技術指向で無機質感を伴なう時代。同時に安値指向の昨今、それなりに手間のかかる、高価な商品をみなさんに買って頂こうとしている」と五代当主 鈴木 敬
国産うるち米100%の生地を囲炉裏端でじっくり焼き上げた素焼に江戸時代には水戸藩の穀倉地帯として栄えた太田町で大正時代より使用している九尺の杉樽を使用して仕込まれる極上再仕込み醤油を纏わせた格別の逸品と淡平煎餅今戸焼を紹介しています
煎餅を焼くときに 今戸焼の鏝(こて)を使うことから今戸焼と称しているようです

今を去ること五百数十年の応栄の昔、葛飾郡淡之須の里で 鈴木平左衛門は故有って武家を捨て淡平煎餅を世に送り出します 厚みがあり固めで醤油も強い 好き嫌いは激しく生じるであろう個性的な煎餅 本店は神田 浜松町にも支店があります

今回ご紹介するのは その工場 国産うるち米を洗米から焼き上げ迄全て この場所で一貫生産しています

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最近直売所が出来たようで すぐ右側にご自宅と工場が並びます

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通常 一枚155円からの煎餅 工場売店でのみ 久助を販売しています 一袋500円 正価の1/3程度の格安 味は変わりません



by toshi-ohyama | 2017-06-14 07:10 | 幕張菓子店 | Comments(0)

揚げたては12時間以内

日本橋コレド室町2の1階にある 芋屋金次郎 本店は高知 
高知の芋けんぴは 少し柔らかめで美味しい 此方の芋けんぴは 揚げたてを販売しています

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包装紙に 揚げてから12時間以上経ったものは 揚げたてとは呼ばないとのタグを付けてアピールしています

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熟成して 段々美味しくなるものもありますが やはり一般的に新鮮なもの 作りたてのものは文句なしに美味しい
NET社会がどんなに発展しても 美味しいものは 其処へ行かなきゃ食べられません 地域おこしの切り札は やはり飲食か 




by toshi-ohyama | 2017-05-28 06:47 | 幕張菓子店 | Comments(0)

チョコレートの王者

銀座並木通りに LINDT(リンツ)のお店があります
リンドールという 丸型のチョコレートを量り売りしてくれます

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基本のパターンは クリーム状のチョコレートをチョコレートで包んであり 食感の差を感じることが出来ます 
1個100円ぐらいの値段ですが あれも食べたい これもと 金銭感覚が麻痺する不思議なチョコレートです

銀座のお店は カフェも併設されています

by toshi-ohyama | 2017-05-24 14:47 | 幕張菓子店 | Comments(0)

進化形

この写真は何だかお判りでしょうか?

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実は
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大好きな福砂屋のカステラです

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こんな形で包装されています

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中身は 何時もの福砂屋のカステラです
時代の変遷の中で 若者へのアピールは カラフルなこんな形の提案が必要なのでしょうか
二切れで270円(税込み) お手頃ではあります

古い人間には 変わらないものの方が受け入れやすいのですが 時代の流れに逆らってはいけないでしょうか






by toshi-ohyama | 2017-04-30 08:01 | 幕張菓子店 | Comments(0)

丹波の凶作

京銘菓 阿闍梨餅は皆さんも良くご存知と思います 独特のしっとり感が中々上手く表現できませんが 他にはない食感は餅粉を使った皮から来ているようです
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京都在住のT.Y.先輩が態々東京までお持ちいただき頂戴しました 有難うございます
阿闍梨餅「満月」さんは 滋賀出身の菓子司 京都大学に ほど近い出町柳に店を構えます

満月さんのHPに拠れば 平成28年は 材料の丹波黒豆が大凶作 お店は週一日(水曜日)休業に追い込まれているとのこと
近年の異常気象の影響がこんな処に押し寄せているのかと改めて考えさせられてしまいます

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私は 何方かと云われれば「漉し餡」を 選ぶ方ですが 阿闍梨餅の餡は 身をつぶさず 甘すぎない小豆の美味しさを最大限に引き出しているように感じます

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創業は安政3年(1856) この頃創業の老舗は意外と多く 長く美味しさを維持し続けていることに感動を覚えます
一日でも長く この味が守られることを祈ります

 


by toshi-ohyama | 2017-04-20 09:08 | 幕張菓子店 | Comments(0)



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