人気ブログランキング |

ラピスラズリブルー

カテゴリ:幕張美術館( 21 )

出開帳

東京国立博物館本館で 奈良大和四寺の至宝が公開されています

d0338347_06275074.jpg
岡寺 室生寺 長谷寺 安倍文珠院 四寺は 日頃から交流があるようで 以前この四寺の声明の会が 日本橋三越で有料公演されたことがあり聴いたことがあります
今回の出物は 室生寺の国宝十一面観音立像と釈迦如来坐像 いずれも国宝です
手が届くほどの近さで 日頃拝見出来ない後ろ姿まで堪能出来ました
特に釈迦如来坐像 土門拳の作品でこの如来様の横顔を捉えた傑作がありますが このアングルを堪能しました
足一つ動くだけで表情が変わり 土門拳の捉えたアングル・ライティングの素晴らしさがとてもよくわかりました
多分シャッター解放時間は一時間くらいの長時間にして 極限まで絞り込んでいるのだろうと思いますが 線のシャープさは声も出ない美しさです
左側の顔は堪能できたのですが 右側はデッサンをしている方が居られて 味わうことが出来ませんでした 残念でしたが退いてくれとは云えません...
 
江戸時代に 深川回向院辺りで地方の仏様の出開帳が良く行われたと聞きます 
この展覧会も基本 お賽銭稼ぎでしょうが 現地の静寂の中で拝観する方が素晴らしいことは間違いありません
もっとも 彼方から来て下さるのは それはそれで有り難いことです



by toshi-ohyama | 2019-07-08 06:55 | 幕張美術館 | Comments(0)

白鳳の音色

奈良薬師寺の伽藍復興を目指して 高田好胤館長(当時)が起こした 百万巻写経運動 
私も十巻ほど納経させていただきました 心が清々しくなる気持ちに包まれました
当時 無茶だ出来るはずないと批判の渦に包まれましたが 今も運動は続き 当初は計画にもなかった回廊まで修復が進んでいます

d0338347_08123754.jpg
d0338347_08123747.jpg
そんな中で 売り出されたのが 白鳳の鐘 母が注文したものですが 永く部屋の片隅にしまわれていました
母が施設のお世話になって5年 さっぱり進まない自宅整理 
せっかくの鐘ですので 父の遺影の前に飾ることにしました 少し高い清らかな音を毎日捧げています



by toshi-ohyama | 2019-06-02 05:50 | 幕張美術館 | Comments(0)

永遠の秋山庄太郎

地元の佐倉美術館で 秋山庄太郎の作品展を拝見しました

d0338347_17011075.jpg
木村伊兵衛 林忠彦 入江泰吉 土門拳 そして 秋山庄太郎 先人写真家の業績は 何時までも色褪せず輝いています
週刊誌の表紙 グラビアを飾った女優たちの美しさは 秋山の技術力の表れ 絵画に匹敵する芸術品です

作品は 彼の生前に発表された当時のものだそうで 残念ながら黄ばみや色落ちが目立ちました
些か保存状態に難ありと云う気がします それでも輝きを失わず 観る人を魅了する素晴らしい作品ばかりでした



by toshi-ohyama | 2019-03-20 06:35 | 幕張美術館 | Comments(0)

刻(とき)

避暑に訪れた箱根 芦ノ湖畔 成川美術館で 素晴らしい絵に出会いました

d0338347_18210294.jpg
日本画家 柳澤正人 1955年 長野県佐久生まれ 増上寺の天井画なども描いているようです
成川(なりかわ)美術館は 日本画の専用展示 この作品「刻(とき)」はイタリア取材旅行により生まれた作品のようです
右足の質感は ドキッとする素晴らしいものでした 
この美術館は 撮影可なのですが 絵にガラスが嵌められているため 反射して写真は撮れません
彼のHPから お借りしました
この絵は 是非実物を見ていただきたい きっと感動されると思います





by toshi-ohyama | 2018-07-29 06:27 | 幕張美術館 | Comments(2)

松平不昧公

三井記念美術館で松平不昧公の展示がありました

d0338347_06253240.jpg
今回の目的は 井戸茶碗の大名物 国宝 大井戸茶碗 喜左衛門 只一つ
何度見ても 素晴らしいと感じます
只 如何にも大きい 濃茶を数人で愉しむとしても 大き過ぎる気がします
掌にすっぽり包める程度の大きさの井戸を持ちたいと探していますが 未だめぐり逢いはありません

d0338347_06391397.jpg
私の持つ井戸茶碗は 奈良新薬師寺に向かう登坂にある雑貨店で見つけたもの 若い作家の作品らしく¥2,000という掘り出し物 

初めて松平不昧公の業績を学びました 文武両道に秀で倒れかかっていた藩財政の立て直しにも大きく寄与したとありますが 七公三民という過酷な課税も強いたようで
必ずしも善き領主ではなかった面も窺えます 「古今名物類従」も彼の業績として素晴らしいと思いますが 茶道に費やした金は想像を絶する額になりそうです
 一部には 幕府の眼を恐れて茶道三昧に明け暮れたとも云われます 不昧公は結城秀康の末裔ですから将軍職には就き得ない家柄ではあります





by toshi-ohyama | 2018-06-05 06:21 | 幕張美術館 | Comments(0)

序の舞 修復完了

東京芸術大学所蔵 上村松園の「序の舞」(重要文化財)が二年がかりの修復を終え 公開されました

d0338347_12043699.jpg
今回は 大下絵と並べての展示がされ 制作過程の試行錯誤が良く判ります 
奈良の松伯美術館には 下絵が沢山保存されていて完成絵と対比出来るのが嬉しいです

今回の修復は 剥離してきた絵の具の定着中心で 絵は50年で随分傷むものだと再認識させられました
何度見ても飽きぬ素晴らしい作品です 松園の作品は筆に迷いもなく 気品を感じます

d0338347_12043711.jpg

又 この美術展でもう一つの収穫は もう一枚の序の舞を鑑賞出来ました

d0338347_16254575.jpg
山川秀峰の作品です 少し動きがあり 右足で床を踏む直前の姿を映したようです
此れも 素晴らしい作品です
d0338347_16385669.jpg
何と切手にもなっているのですね 知りませんでした


 




by toshi-ohyama | 2018-04-20 06:35 | 幕張美術館 | Comments(0)

道明寺観音

上野国立博物館の仁和寺展が大好評のようです

殆ど報道されていませんが 国宝道明寺十一面観音菩薩像が展示されています
葛井寺の千手観音ばかり取り上げられています 確かに素晴らしい仏像ですが 私の狙いは道明寺観音

この観音様との出会いは 東京藝大 大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復彫刻研究室 籔内佐斗司教授が指導する道明寺観音模刻を拝見した時
白木の状態で彫られた当初の佇まいが良く判り魅了されました
実物の国宝を観たくて 大阪に参拝に伺ったのですが 18日 25日しか開扉されず参拝出来ずでした

 
d0338347_19145473.jpg

均整の取れた美しさは 息をのみます 
お寺では 菅原道真手ずから刻まれたと伝わっています

98cmの小柄なお姿はカヤ材の一木造り 道明寺は元々道真の出身である土師氏の菩提寺であるそうです



by toshi-ohyama | 2018-03-10 06:17 | 幕張美術館 | Comments(0)

鎌倉芸術 運慶

興福寺中金堂再建を記念して 東京国立博物館で運慶展が開催されています

興福寺は 且つては藤原氏の氏寺 檀家を持たぬ法相宗大本山 明治維新後の激しい廃仏毀釈運動の中で 当時の貫主は250円で売却 塔自体は燃やして金目となる金属金具のみを取り出し売りさばくことまで考えたとの話があります 世界遺産に登録され壮大な再建計画も立てられ 2018年中金堂 その後南大門も再建が計画されています
となると 西金堂も再建されることになるのでしょう
塔の売却という意味では同じ法相宗の薬師寺も高田好胤氏が東塔を売ろうとしたと云う話を聞いたことがあります 百万巻写経で見事に西塔 金堂 回廊を再建し白鳳伽藍を再現しました 同じ法相宗の興福寺も同じように再建を考えるのは不思議ではない とはいうものの宗教寺院としてではなく観光名所としての再建としか思えず 宗教の荒廃を感じます

運慶の時代は 鎌倉期 多くの寺の再建があり 仏師たちは大忙しで次々に仏を彫り出しています
私の大好きな大日如来像は 若干20歳前後のデビュー作(2年前に息子湛慶が生まれています)

d0338347_19144846.jpg
晩年の運慶作品は阿弥陀如来が多く この大日如来は何らかの慶派に受け継がれた型紙を使っているように思われます
又 この大日如来に劣らぬ傑作が 無著世親菩薩像 

d0338347_19145001.jpg
この兄弟は印度僧で法相宗確立の祖 その精神性を見事に彫り出した日本彫刻の最高傑作のひとつと云えます(運慶はこの像を 二人の息子に担当させています)

最近 ある仏師の作品展を拝見しましたが ご本人が「どんなに努力しても運慶に近づくことはできない」と その偉業を讃えていました
d0338347_19144902.jpg



by toshi-ohyama | 2017-10-29 07:53 | 幕張美術館 | Comments(0)

完璧な内面表現

奈良博物館に行ってきました
これぞ快慶の最高傑作
d0338347_06254031.jpg
京都醍醐寺蔵 弥勒菩薩座像(重要文化財)です 何故国宝ではないのか私には疑問です
弥勒菩薩は 釈迦如来入滅後56億7千万年後に衆生救済のためにやって来る弥勒如来の菩薩時代を表現しているもの
つまり 未だ如来となる前の菩薩像ですから 人間を感じさせる内面性の表現がこの像の素晴らしい処と感じます

d0338347_06254591.jpg
此方は国宝の東大寺僧形八幡 本地垂迹論による神仏混交表現 僧形八幡はこの世に存在するものではなく日本で独自に考え出されたものだけに どう表現するのか
神か 仏か 其れとも人間なのか どのような内面性を表現するのか 当時の造形技術を最大級に居り込んだ 最高峰に置かれる作品と思います
僧形八幡ではなく 実在の人物を造形化させたら 多分快慶は最高傑作を残したのではないでしょうか
快慶は 阿弥陀如来像をかなり多く残していますが 徐々にパターン化されていきます 快慶は内面性の表現にその才を存分に発揮した仏師と私は見たいのですが如何でしょうか

此れから東京で開催される運慶展も愉しみです

by toshi-ohyama | 2017-05-16 06:59 | 幕張美術館 | Comments(0)

二都物語

慶派の仏像彫刻は 甲乙つけがたい傑作揃いです 何度見ても感動が沸き起こります
快慶の作品が 奈良国立博物館に集まっているようです

d0338347_14120869.jpg
連休に 友人の写真展を奈良に観に行く予定があるので 立ち寄りたいと思っています

一方 秋には東京国立博物館に運慶が揃うようです

d0338347_14120947.jpg
此方は 大好きな 圓成寺大日如来 運慶26歳の作品

d0338347_14163659.jpg
そして 興福寺北円堂無著(世親)像 5世紀の北インドで大乗仏教唯識派を確立した兄弟 運慶は本人たちに逢ったこともないのですが 見事にその内面を抉り出した人物彫刻の最高峰と称えられます 




by toshi-ohyama | 2017-05-12 06:23 | 幕張美術館 | Comments(0)



蒼き空を目指して
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
> 杉下さん 酸味と柑..
by toshi-ohyama at 05:53
ゲイシャ、良いですね。一..
by 杉下 at 09:26
期待以上の乗り心地です ..
by toshi-ohyama at 13:51
電気ブランはアルコール度..
by toshi-ohyama at 13:49
HONDA Insigh..
by 杉下です。 at 10:02
いのうえさんは楽しく、そ..
by 杉下です。 at 20:14
杉下殿 おめでとうござい..
by toshi-ohyama at 13:35
お体、大丈夫ですか。まだ..
by 杉下です。 at 16:39
杉下さん  懐かしい話..
by toshi-ohyama at 11:59
こんにちは。 20代の..
by 杉下 at 12:45
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
ビーフ or オニオン
at 2019-07-24 07:05
竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末
at 2019-07-22 07:07
2020東京オリンピックへ
at 2019-07-20 05:39
新聞記者 望月衣朔子
at 2019-07-18 06:14
ゆたかみどり さえみどり
at 2019-07-16 06:31
刀夷入寇
at 2019-07-14 04:55
Denny's Diner
at 2019-07-12 06:23
恋しぐれ
at 2019-07-10 05:34
出開帳
at 2019-07-08 06:55
川あかり
at 2019-07-06 05:34
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧