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ラピスラズリブルー

カテゴリ:幕張美術館( 23 )

苦悩の画家?

若い頃から大好きな画家がいます モーリス・ユトリロです
コロナ騒ぎで イベントが次々に中止になる中 奇跡的に開催されていた美術展に行ってきました
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もう所蔵品を増やしても仕方がないのに ユトリロのカタログは買わないわけにいきません
今回の画集には ユトリロが絵葉書を与えられて 其れをそのまま絵にしたという絵葉書と作品が並べられています
ユトリロの創作力が良くわかります

UTRILLOは 母の再婚相手であるスペイン人「ウトリーリョ」のフランス読みだそうです
若き日からアルコール中毒で騒動を起こし 鉄格子入りの部屋に隔離されワインと引き換えに絵を描かされていたとか
ゴッホとは異なり 若き日から絵は売れていますから 彼の苦悩とは何だったのか

今回の収穫は 三枚の同じ場所を描いた作品 ラパン・アジル
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同じタッチの絵を何枚も残した画家は多いのですが 季節が違うとはいえ これ程異なる画風の同じ場所の絵は珍しいと思います
ある意味 どのようなタッチにでも仕上げられたということでしょうか
パリに行くことがあれば 是非立ち寄りたい ラパン・アジル です
 






by toshi-ohyama | 2020-03-14 05:04 | 幕張美術館 | Comments(0)

マネの遺作を東京で観る

海外の美術館が改装されるとき 収蔵品たちは出開帳のごとく海外に運ばれ 多分休館中の入館料を遥かにしのぐ貸出料を稼ぐのでありましょう
欧州まで行かなくても まじかに名画を鑑賞出来ることは この上ない幸せではあります
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ロンドンのコートールド美術館の名画たちが来日しています
焦がれる程観たかったマネの遺作「フォリーベルジェールのバー」を観ることが出来ました しかもシルバー割引きで 僅か千円で堪能出来ました
印象派とも距離を置き サロンでの落選を繰り返しながら 独自の世界を切り開いたマネの作品はとても深く 心を奪われます
草上の昼食 オランピア 笛を吹く少年 バルコニー 彼の名作は美しさよりも妖しさが漂う しかも眼を捉えて離さない不思議な魅力があります
私が一番好きなのは 菫の花束を付けたベルト・モリゾ(コートールドのコレクションにはありません)
コートールドのコレクションは 彼の鑑識眼の確かさを良く表しています

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フォリーベルジェールノバー見たさに 二度も足を運びました 此の絵をじかに観られるのは多分これが最後と
何度見ても 鏡の中の後ろ姿が 中央の女性とは別人に見えてなりませんでした

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人気は 此方 ルノワールの桟敷席

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セザンヌのこの二枚の絵も 私を引き付けて離しません
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一目で セザンヌとわかる此の絵 素晴らしいです
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モネの花瓶 モネらしい色の重ね方に惹きつけられます 

心が豊かになったひとときでした







  



by toshi-ohyama | 2019-11-22 06:27 | 幕張美術館 | Comments(0)

出開帳

東京国立博物館本館で 奈良大和四寺の至宝が公開されています

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岡寺 室生寺 長谷寺 安倍文珠院 四寺は 日頃から交流があるようで 以前この四寺の声明の会が 日本橋三越で有料公演されたことがあり聴いたことがあります
今回の出物は 室生寺の国宝十一面観音立像と釈迦如来坐像 いずれも国宝です
手が届くほどの近さで 日頃拝見出来ない後ろ姿まで堪能出来ました
特に釈迦如来坐像 土門拳の作品でこの如来様の横顔を捉えた傑作がありますが このアングルを堪能しました
足一つ動くだけで表情が変わり 土門拳の捉えたアングル・ライティングの素晴らしさがとてもよくわかりました
多分シャッター解放時間は一時間くらいの長時間にして 極限まで絞り込んでいるのだろうと思いますが 線のシャープさは声も出ない美しさです
左側の顔は堪能できたのですが 右側はデッサンをしている方が居られて 味わうことが出来ませんでした 残念でしたが退いてくれとは云えません...
 
江戸時代に 深川回向院辺りで地方の仏様の出開帳が良く行われたと聞きます 
この展覧会も基本 お賽銭稼ぎでしょうが 現地の静寂の中で拝観する方が素晴らしいことは間違いありません
もっとも 彼方から来て下さるのは それはそれで有り難いことです



by toshi-ohyama | 2019-07-08 06:55 | 幕張美術館 | Comments(0)

白鳳の音色

奈良薬師寺の伽藍復興を目指して 高田好胤館長(当時)が起こした 百万巻写経運動 
私も十巻ほど納経させていただきました 心が清々しくなる気持ちに包まれました
当時 無茶だ出来るはずないと批判の渦に包まれましたが 今も運動は続き 当初は計画にもなかった回廊まで修復が進んでいます

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白鳳の音色_d0338347_08123747.jpg
そんな中で 売り出されたのが 白鳳の鐘 母が注文したものですが 永く部屋の片隅にしまわれていました
母が施設のお世話になって5年 さっぱり進まない自宅整理 
せっかくの鐘ですので 父の遺影の前に飾ることにしました 少し高い清らかな音を毎日捧げています



by toshi-ohyama | 2019-06-02 05:50 | 幕張美術館 | Comments(0)

永遠の秋山庄太郎

地元の佐倉美術館で 秋山庄太郎の作品展を拝見しました

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木村伊兵衛 林忠彦 入江泰吉 土門拳 そして 秋山庄太郎 先人写真家の業績は 何時までも色褪せず輝いています
週刊誌の表紙 グラビアを飾った女優たちの美しさは 秋山の技術力の表れ 絵画に匹敵する芸術品です

作品は 彼の生前に発表された当時のものだそうで 残念ながら黄ばみや色落ちが目立ちました
些か保存状態に難ありと云う気がします それでも輝きを失わず 観る人を魅了する素晴らしい作品ばかりでした



by toshi-ohyama | 2019-03-20 06:35 | 幕張美術館 | Comments(0)

刻(とき)

避暑に訪れた箱根 芦ノ湖畔 成川美術館で 素晴らしい絵に出会いました

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日本画家 柳澤正人 1955年 長野県佐久生まれ 増上寺の天井画なども描いているようです
成川(なりかわ)美術館は 日本画の専用展示 この作品「刻(とき)」はイタリア取材旅行により生まれた作品のようです
右足の質感は ドキッとする素晴らしいものでした 
この美術館は 撮影可なのですが 絵にガラスが嵌められているため 反射して写真は撮れません
彼のHPから お借りしました
この絵は 是非実物を見ていただきたい きっと感動されると思います





by toshi-ohyama | 2018-07-29 06:27 | 幕張美術館 | Comments(2)

松平不昧公

三井記念美術館で松平不昧公の展示がありました

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今回の目的は 井戸茶碗の大名物 国宝 大井戸茶碗 喜左衛門 只一つ
何度見ても 素晴らしいと感じます
只 如何にも大きい 濃茶を数人で愉しむとしても 大き過ぎる気がします
掌にすっぽり包める程度の大きさの井戸を持ちたいと探していますが 未だめぐり逢いはありません

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私の持つ井戸茶碗は 奈良新薬師寺に向かう登坂にある雑貨店で見つけたもの 若い作家の作品らしく¥2,000という掘り出し物 

初めて松平不昧公の業績を学びました 文武両道に秀で倒れかかっていた藩財政の立て直しにも大きく寄与したとありますが 七公三民という過酷な課税も強いたようで
必ずしも善き領主ではなかった面も窺えます 「古今名物類従」も彼の業績として素晴らしいと思いますが 茶道に費やした金は想像を絶する額になりそうです
 一部には 幕府の眼を恐れて茶道三昧に明け暮れたとも云われます 不昧公は結城秀康の末裔ですから将軍職には就き得ない家柄ではあります





by toshi-ohyama | 2018-06-05 06:21 | 幕張美術館 | Comments(0)

序の舞 修復完了

東京芸術大学所蔵 上村松園の「序の舞」(重要文化財)が二年がかりの修復を終え 公開されました

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今回は 大下絵と並べての展示がされ 制作過程の試行錯誤が良く判ります 
奈良の松伯美術館には 下絵が沢山保存されていて完成絵と対比出来るのが嬉しいです

今回の修復は 剥離してきた絵の具の定着中心で 絵は50年で随分傷むものだと再認識させられました
何度見ても飽きぬ素晴らしい作品です 松園の作品は筆に迷いもなく 気品を感じます

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又 この美術展でもう一つの収穫は もう一枚の序の舞を鑑賞出来ました

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山川秀峰の作品です 少し動きがあり 右足で床を踏む直前の姿を映したようです
此れも 素晴らしい作品です
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何と切手にもなっているのですね 知りませんでした


 




by toshi-ohyama | 2018-04-20 06:35 | 幕張美術館 | Comments(0)

道明寺観音

上野国立博物館の仁和寺展が大好評のようです

殆ど報道されていませんが 国宝道明寺十一面観音菩薩像が展示されています
葛井寺の千手観音ばかり取り上げられています 確かに素晴らしい仏像ですが 私の狙いは道明寺観音

この観音様との出会いは 東京藝大 大学院美術研究科 文化財保存学専攻 保存修復彫刻研究室 籔内佐斗司教授が指導する道明寺観音模刻を拝見した時
白木の状態で彫られた当初の佇まいが良く判り魅了されました
実物の国宝を観たくて 大阪に参拝に伺ったのですが 18日 25日しか開扉されず参拝出来ずでした

 
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均整の取れた美しさは 息をのみます 
お寺では 菅原道真手ずから刻まれたと伝わっています

98cmの小柄なお姿はカヤ材の一木造り 道明寺は元々道真の出身である土師氏の菩提寺であるそうです



by toshi-ohyama | 2018-03-10 06:17 | 幕張美術館 | Comments(0)

鎌倉芸術 運慶

興福寺中金堂再建を記念して 東京国立博物館で運慶展が開催されています

興福寺は 且つては藤原氏の氏寺 檀家を持たぬ法相宗大本山 明治維新後の激しい廃仏毀釈運動の中で 当時の貫主は250円で売却 塔自体は燃やして金目となる金属金具のみを取り出し売りさばくことまで考えたとの話があります 世界遺産に登録され壮大な再建計画も立てられ 2018年中金堂 その後南大門も再建が計画されています
となると 西金堂も再建されることになるのでしょう
塔の売却という意味では同じ法相宗の薬師寺も高田好胤氏が東塔を売ろうとしたと云う話を聞いたことがあります 百万巻写経で見事に西塔 金堂 回廊を再建し白鳳伽藍を再現しました 同じ法相宗の興福寺も同じように再建を考えるのは不思議ではない とはいうものの宗教寺院としてではなく観光名所としての再建としか思えず 宗教の荒廃を感じます

運慶の時代は 鎌倉期 多くの寺の再建があり 仏師たちは大忙しで次々に仏を彫り出しています
私の大好きな大日如来像は 若干20歳前後のデビュー作(2年前に息子湛慶が生まれています)

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晩年の運慶作品は阿弥陀如来が多く この大日如来は何らかの慶派に受け継がれた型紙を使っているように思われます
又 この大日如来に劣らぬ傑作が 無著世親菩薩像 

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この兄弟は印度僧で法相宗確立の祖 その精神性を見事に彫り出した日本彫刻の最高傑作のひとつと云えます(運慶はこの像を 二人の息子に担当させています)

最近 ある仏師の作品展を拝見しましたが ご本人が「どんなに努力しても運慶に近づくことはできない」と その偉業を讃えていました
鎌倉芸術 運慶_d0338347_19144902.jpg



by toshi-ohyama | 2017-10-29 07:53 | 幕張美術館 | Comments(0)



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