ラピスラズリブルー

<   2016年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

お堀端の東京會舘は 建て替え中です

東京會舘は 會と舘という古い漢字を使っていることを今回初めて知りました
直木三十五賞作家 辻村深月(みずき)さんの作品 「東京會舘とわたし」は お勧めです   

d0338347_18441923.jpg
冒頭に 著者が登場し 東京會舘の副社長から資料を渡され 取材を始めるところから始まります 各章完結で話が進みますが 次の章に前の章で登場した人物が絡み 最後の章にもう一度 著者が登場するという面白い構成 東京會舘が辿った歴史を従業員と會舘のお客様で繋いでいきます
サービス業に携わる私にとっては ホスピタリティの教科書のような存在です
東京會舘が芥川賞直木賞の表彰会場であることを初めて知りました
著者 辻村深月も直木賞受賞者 格別の思いが伝わってきます


by toshi-ohyama | 2016-09-30 18:28 | 幕張図書館 | Comments(0)

村上海賊の娘

和田 竜の新作 本屋大賞第1位 「村上海賊の娘」

d0338347_18262168.jpg
史実に忠実に書き込むことが 村上流なのだとか
吉村 昭のような 私情を極端に削り 史実のみを書き連ねていくのも一つの方法です
和田竜の文章は 歴史小説には少々不向きな現代語が時々現れて 興ざめな気分を味わわされることがあります
司馬遼太郎の「閑話休題」は 殆ど抵抗がなかったのに 和田竜の文章は小説の世界にのめり込んでいた意識を現実に呼び戻され興ざめする気がするのは私だけでしょうか
大変失礼ながら この小説は冗長過ぎます 2巻長くても3巻で充分...

この小説の中で考えさせられたこと 
浄土真宗の教えは「南無阿弥陀仏とさえ唱えれば誰でも極楽へ行ける」 しかしながら本願寺は「進めば極楽 退けば地獄」(進者往生極楽 退者無間地獄)と信者たちを戦闘に追い立てた 阿弥陀仏に帰依しただけで既に極楽往生を約束されていた信徒たちを 顕如を筆頭とする教団のエゴのために利用していくエゴを感じます
そもそも教団など必要ないはず
吉水の法難と云われる弾圧の時 親鸞は静かに流罪に甘んじています

余談ながら 和田竜と綾瀬はるかは 広島市の小中学校の同窓生だそうです


by toshi-ohyama | 2016-09-24 06:54 | 幕張図書館 | Comments(0)

冤罪

田中角栄研究の総仕上げ ズバリ「冤罪」

d0338347_11191572.jpg
著者は 元衆議院議員 石井一氏
ロッキード事件の仕掛人をキッシンジャーと見立てて論陣を張っています その本人の写真を表紙に持ってきたインパクトは大きい
オイルショック後 資源外交に世界中を駆け回った角栄に対し 米国オイルカンパニーの利益が損なわれると田中の動きに待ったをかけるキッシンジャー
燃料資源の8割を中東オイルに依存する日本としてはメジャー以外に活路を求めるのは当然の帰結 「中東石油が引き上げられたときに米国はその分を供給してくれるのか」と角栄はキッシンジャーに迫ります キッシンジャーは一言もない
宮沢喜一以下歴代の通産大臣が交渉を纏めることが出来なかった日米繊維交渉は 佐藤栄作首相が沖縄返還を裏で密約し繊維交渉自体を難しくしてしまったとの説があります 曰く「糸で縄を買う」さもありなん
このときの田中角栄の見事な調整振りをキッシンジャーは 米国の利益にとって田中は極めて危険な存在と受け止めた その帰結がロッキード事件
トライスター問題はすでに決着し はるかに規模の大きなP3C問題が背景にあり 児玉は20億以上の金を受け取っている 多分それはP3C問題の顧問料であったと思われます

厚生労働省 村木厚子の冤罪事件で特捜部が自分たちで作り上げたシナリオに沿って追い込むために証拠の改ざんさえいとわぬ遣り口を見て 著者は犯人さえ挙げられれば何をしても良いという特捜のやり方を強く糾弾します
田中角栄を擁護に回ったおかげで落選してしまう石井一という代議士の自伝ともいえる作品です

by toshi-ohyama | 2016-09-22 07:06 | 幕張図書館 | Comments(0)

契約満了

ヤマザキナビスコが 9月1日よりヤマザキビスケットに社名変更します
8月31日で 46年間提携してきたナビスコとの契約が満了したためです 

d0338347_08333312.jpg
大ヒット商品 RITZは ナビスコの現在の会社モンデリーズインターナショナルの日本法人が引き続き販売を続けるそうです

ベンツとヤナセ バーバリーと三陽商会 メンソレータム RICOLAも同じ 海外のブランドが日本への進出を考えるとき 新規参入の難しさから日本企業と提携しブランドの浸透を図ります
ある程度知名度が上がりブランドが定着した頃 業務提携を解消 利幅の大きい100%子会社を作って更なる拡販を狙います
業務提携を解消された日本企業は 大打撃を被ります

食物の場合 海外製品を日本で国内生産しようとすると 食材 水の違いから 同じ製品にするのは至難の業と云われます
渋谷のブーランジェリー「VIRON」は RETRODOR(レトロドール)というフランス産小麦を輸入しパリ本店と同じバケットを焼こうとしましたが全く膨らまない
国内でも同じ 軽井沢浅野屋の浅野社長に直接お聴きした話でも 軽井沢と全く同じレシピで焼いても東京ではパンが膨らまないそうです
RITSも 日本の小麦粉は米国のものより幾分粒子が細かく 製粉会社と小麦粉から共同開発 漸く納得の行く製品を作り上げたと話されています

このような血の滲むような努力を重ねて作り上げた製品が 提携解消に依り販売出来なくなってしまいます 
企業人として 複雑な気持ちを拭えません

ビジネスの論理からすると 海外進出当初は地元の販売力のある企業と提携し ある程度定着したところで業務提携を解消 
しかし100%子会社による直接販売によるほうが利益率は高くなる 判りやすい論理です
しかしながら 商品を取り上げられた地元企業 下請け等の混乱は半端なものではありません お互いの力関係と云ってしまえばそれまでですが





by toshi-ohyama | 2016-09-20 07:14 | Comments(0)

18回目の個展

奈良の友人 堀内保彦さんの18回目の個展が開催されました
d0338347_07151099.jpg
堀内さんとのお付き合いも長くなりました
彼に触発されて 社会人になって手放していたカメラを再び抱えて古寺巡礼を始めるようになりました
堀内さんの今回のテーマは 長年撮り続けてきた二月堂お水取り 今回は日帰りで個展を愉しんできました

d0338347_13284430.jpg
d0338347_13301249.jpg
d0338347_13294697.jpg
今回の私のお気に入りは この一枚 凛とした緊張感が画面にあふれます こういう写真を私も撮りたいものです

20回目までは何とか続けたいがそろそろネタ切れだと 話されていましたが 何としても20回を見たいものだとアイデアをお話して別れました 

by toshi-ohyama | 2016-09-16 07:12 | 幕張写真館 | Comments(0)

正体不明

「日本会議」をご存知ですか? 正直 殆ど認識がありませんでした

1997年5月30日 右翼団体として知られていた「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が合流する形で発足しています
そのルーツは 昭和48年 臨済宗円覚寺管長 朝比奈宗源 富岡八幡宮 富岡盛彦宮司 生長の家 谷口雅春総裁 明治神宮伊達巽宮司 達が絡んでいるそうです

d0338347_16291948.jpg
この流れの中で 昭和天皇在位50年奉祝行事 元号法制定 国旗国歌法制定 建国記念日制定 教育基本法改正 皇室典範改正(女系天皇)の阻止 等が成果として挙げられるのだそうです

地方からの草の根運動を巻き起こし 全国地方議会決議運動を推進 「県民の会」を47都道府県全県に発足させるという仕掛け人的な動きがあるのだとか

安部首相が進める憲法改正の裏にはこの日本会議の存在があり 保守系衆参国会議員の大半が日本会議に名を連ねているとのこと(未公表)
日本会議の実働部隊は かつて生長の家で学んだ者達であり 谷口雅春の思想を強く受け継いでいるとあります 谷口は 戦前軍部との関わり合いが強く積極的に戦争を支持 戦後も現行憲法をGHQに押し付けられたものとして強く否定・無効化し 明治憲法の復活を目指します

現在の憲法改正論者は 現行憲法の改正派 自主憲法制定派 現行憲法の無効化派(明治憲法の復活)に大別される
更に 安部首相が強く主張する憲法改正について 国の最高権力者でもある首相には厳重な憲法順守・擁護義務が課せられており 首相として改憲を訴えるのは明らかな憲法違反(自民党総裁としてであれば可)というコメントに 大きな共感を得ました


by toshi-ohyama | 2016-09-14 07:41 | 幕張図書館 | Comments(0)

実力急上昇のチェリスト

今一番注目しているチェリスト 宮田 大 30歳

友人から 最近注目の若手チェリストと紹介され 演奏会のチケットを譲られて聴いたのは 5年くらい前でしょうか
サイトウ記念松本コンサートで 母校桐朋学園の先輩小澤征爾の指揮でドヴォルザークのチェロコンサートを弾くのですが 小澤さんの体調不調で中止になりかけます
小澤は充分リハーサルを重ねてきたので大丈夫と云いますが 大勢は小澤が見られないなら中止... リハーサル会場に来られていた故吉田秀和が立ち上がって「やらせてあげましょう」と投げかけ 演奏にこぎつけたエピソードをドキュメンタリーで観たことがあります
一時 斉藤秀雄先生ご愛用の「鳴らないチェロ」を弾いていました 今は上野製薬貸与の1698年製ストラディヴァリ シャモニー 

d0338347_09291489.jpg
今回は 無伴奏のみのマチネー 一般発売の日 あっという間に売り切れ 彼のHPでサントリーホールのP席を入手しました

d0338347_09334965.jpg
p席は 演奏者の真後ろ 以前小林研一郎・日本フィルハーモニーで聴いたことがります 指揮者の顔が観えてそれはそれで面白い
今回は チェロの裏側ですから 音は多少の我慢が要ります しかしながら弓の使い方が違う角度から観えてとても勉強になりました
彼の弦さばきが とても精緻なことが良く判りました 弦は真横に動かしているのではないことが良く判りました

此れで彼の演奏を聴くのは3度目 急速に腕を上げていると感じます
彼の音は とても繊細で柔らかく正確 ロストロポーヴィッチのような豪快な力強さには未だ及びませんが 彼の音をつかみ始めていることは間違いないでしょう
最後の曲は コダーイの無伴奏OP.8 難曲を見事に弾きました コダーイを良いなと思ったのは初めてです 
胡弓のような音が耳に残り チェロがこれほど多彩な音を出せるとは驚きでした 

アンコールは 鳥の歌 カザルスの鳥の歌は激しく力強く心を打ちますが 宮田大の鳥の歌は 哀調を帯び柔らかで息をのむ素晴らしさでした 宮田ならではの鳥の歌に仕上がっています

d0338347_09291573.jpg

彼のCDは 未だ二枚しか出ていません 彼のドヴォルザークをもう一度聴いてみたいと思います







by toshi-ohyama | 2016-09-12 08:29 | 幕張音楽会 | Comments(0)

無罪

石原慎太郎の「天才」を読んで以来 田中角栄に嵌まって 大下英治に続き 田原総一郎の田中角栄を読破しました

d0338347_11525359.jpg

田原総一郎は 朝までTV等 執拗に激論を重ねて本人の本音を導き出す名手 彼が角栄に興味を持ったのはロッキード事件からと書いています
ロッキード事件について 「田中角栄はロッキード事件で金を受け取っている しかしあの裁判で角栄はシロだ」(P619)との結論を克明に綴っています
簡明な文章 判りやすい説明 論理的に解析する力は脱帽です

彼には「虎のしっぽを踏んだ田中角栄」(1976年中央公論7月号)という作品があります オイルメジャー依存からの脱却を図って 資源外交を展開する角栄の前に立ちはだかったのは キッシンジャー 
1973年9月から翌年にかけて 西欧 ソ連 東南アジアと各国をめぐりメジャー以外からの資源確保を模索する角栄の前に立ちはだかったキッシンジャーに 日本は石油輸入の80%を中東に依存している アメリカは日本が中東の石油を入手できなくなった時に代わりの石油を供給してくれるのかと食い下がった角栄に キッシンジャーは反論できなかった 此れがロッキード疑惑に繋がっている
更には 佐藤栄作・ニクソン会談で 沖縄返還の交換条件に 佐藤栄作は民間航空機(ロッキード) 更にはP3C等の購入を約束していた 田中角栄はその尻拭いをさせられたと すっぱ抜いています 

田中金権政治との批判に対して 田中政権以前からずっと日本の政界は金権政治であり 党人派と云われる政治家たちがずっと裏金の世界を担ってきており 田中もそれを継承したに過ぎない 角栄に続く 竹下以下も構造は変わらない 只 角栄の規模は桁が違ったと説明しています

本論からは離れますが 

d0338347_11581513.jpg
首相就任直後に撮られたこの写真は 決して角栄は好き好んで撮らせたわけではなく 記者たちの何か紙面を飾る写真が欲しいとの要望に渋々応じたもの
金権の象徴とされた庭の鯉たちは 支援者からの贈り物だったとか





by toshi-ohyama | 2016-09-09 08:45 | 幕張図書館 | Comments(0)

新橋の鰻

鰻の話が続きます

新橋で見つけた鰻屋

d0338347_09145944.jpg
d0338347_09145832.jpg
お目当ては まんまる丼 でしたが 既に完売 やむを得ず\1,350をチョイスしました

新橋は 信長丼の「本丸(ての字)」 ワンコインの「宇奈とと」 浜松の鰻卸直営「うなぎのお宿」等 銘店ではないが繁盛店が沢山あります
今回ご紹介するお店は 「まんまる」 カウンターと1卓ほどの小さいお店
d0338347_09145928.jpg
d0338347_09145826.jpg
ご飯大盛りも可とのことでしたが普通盛りで
皮の焼き具合は それ程強くなく 肉厚で ふんわりとした食感です

このお店で 注目は
d0338347_09145980.jpg
ビールメニュー 黒猫(1回注ぎ) 白猫(3回注ぎ)空前の猫ブームに便乗した面白いプレゼンです

昨年11月に亡くなった小池敏雅君と良く鰻を食べに行きました どうも鰻を観ると彼を想い出して切なくなります






by toshi-ohyama | 2016-09-07 08:12 | 幕張食堂 | Comments(0)

三島鰻

静岡県三島には鰻の銘店が並びます

d0338347_15563143.jpg
若き日に 通った「うなよし」

d0338347_15563016.jpg
此方は支店 以前は 踏切の近くにあったように記憶します
研修やゴルフの帰りに先輩に連れて来られて 特盛という鰻が二段でしかも丼からはみ出すという 食べたら暫くは鰻の顔を見たくなくなる代物にかぶりつきました

d0338347_15563172.jpg
味は濃いめ
d0338347_15563116.jpg
今は 大行列で メニューから特盛は消えました
d0338347_15563240.jpg
店内には「さかな君」自筆のポスターが...





by toshi-ohyama | 2016-09-05 07:18 | 幕張食堂 | Comments(0)



蒼き空を目指して
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
杉下さん  懐かしい話..
by toshi-ohyama at 11:59
こんにちは。 20代の..
by 杉下 at 12:45
愉しみですね 是非拝見し..
by toshi-ohyama at 06:34
御茶ノ水のmizunoは..
by toshi-ohyama at 06:33
遠方の所から、通われまし..
by 中田定観 at 13:36
スポーツでも靴は一番重要..
by 杉下 at 10:37
横川駅ですねかね。碓氷峠..
by 名無しのごんべい at 01:14
社員の誰か連れてってやて..
by 名無しのごんべい at 01:06
ロッテのガムでも出てたよ..
by 名無しのごんべい at 01:02
宮仕えお疲れっすお疲れ様..
by 名無しのごんべい at 00:55
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
牛すき焼鍋膳
at 2018-11-12 06:31
はだれ雪
at 2018-11-10 06:20
ビゴさん逝く
at 2018-11-08 07:17
さわらびの譜
at 2018-11-06 06:16
銀座の老舗 和蘭豆
at 2018-11-04 07:01
蒼天見ゆ
at 2018-11-02 06:48
モーリスに乗りたい
at 2018-10-31 06:22
秋月記
at 2018-10-29 08:02
ブックカバーあれこれ
at 2018-10-27 07:05
山月庵茶会記
at 2018-10-25 06:24
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧