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ラピスラズリブルー

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天下人の茶

伊東潤の作品を初めて読みます

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伊東潤氏は神奈川県出身 嘗て日本IBMにも在籍されたことがあるとのこと TVの京都もの 歴史もので顔を拝見することが多くなりました
千利休の切腹については 今もその理由を推測する小説が多く生まれますが 本作は 利休の弟子たちに茶道と利休を語らせ 織田信長の死と利休の切腹を繋ぎ合わせるという新説を書き上げています

今年の夏に 偶然 古田織部の墓所をお参りする機会がありました
京都の路地(ろーじ)を巡り 鳥岩楼へ向かう途中で 堀川通り沿いに興聖寺というお寺に偶然出くわしました
古田織部の妻の隠居所のあった処とのことで江戸時代に 織部一族の墓が建てられたようです(織部は大徳寺に埋葬されたとのこと)

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織部の墓は 織部緑の焼き板で囲われていました
最近 この付近に 古田織部美術館が出来たそうです

小説家は 皆 利休を書くときには 茶道を深く掘り下げるようであり 作品の裏には大変な勉強の跡が伺えます

今回 一畳台目という言葉を学びました 「だいめ」と読むことも初めて知りました
赤楽茶碗「早船」という 長次郎七種の赤楽茶碗のうち唯一現存する茶器とのことですが 作品中では 堺から早船を使って送ったためにこの名が付いたと書かれますが 利休の法螺話であるとか 高麗から送ったとかの異説もあるようです
利休が秀吉と最後に対決する場面で「早船」が使われます
利休は 秀吉が嫌う黒楽を使い続けると伝わりますが この場面で早船を持ち出したのは 著者の工夫であるかと思います
利休自身は 手紙以外の書き物 特に茶道については何も書き残していません
この辺も 作家の制作意欲を書き立てるものがあるのかもしれませんね
愉しく読ませていただきました









by toshi-ohyama | 2019-02-28 03:51 | 幕張図書館 | Comments(0)

相原求一郎 

2018年は 相原求一郎画伯の生誕100年 本年は没後20年 出身地である川越の市立美術館に追悼展を観に行きました

相原求一郎 _d0338347_08181452.jpg
北海道の大地を数多く描いてきた画家ですが 余り詳しくはありませんでした
上の絵は 「幸福駅2月1日」と題されています 1987年2月2日 広尾線の廃線に伴い廃駅となる前日の幸福駅を取材しています
「愛の国から幸福へ」と称して 愛国駅から幸福駅までの乗車券が一大ブームとなったことを記憶されている方が居られると思います 駅舎もなく無人駅の冬の光景は 何とも云えぬ哀愁を感じさせ惹きつけられます 
相原求一郎 _d0338347_08183762.jpg
此方は「天地静寂」実は一本一本の畝に 僅かに淡い緑の絵の具が引かれています
間もなく一気に到来する北海道の遅い春をキャンバスに眼を擦り付けるようにしないと見えない僅かな絵の具で表現しているのです 此れにも感動しました
相原の絵は 色彩を殺した寂寥感の漂う荒涼とした山の絵が多く 気分的には落ち込むような印象が多い中で 此の絵に込められた相原の想いに感動を覚えました

写真は共に NETからお借りしました
美術館でも絵葉書が余り置いておらず 致し方なく ご了承下さい 



by toshi-ohyama | 2019-02-26 06:29 | Comments(0)

1945年のクリスマス

日本国憲法の改定問題が日本の政治課題として議論されています
日本国憲法は GHQに押し付けられた憲法であり 日本人が自らの手で憲法を作るべきであるとの発想から自由民主党は結党時から党是に憲法改定を掲げてきました
第9条の戦争放棄は 首相であった幣原喜重郎がGHQに自ら申し出て採択されたとご自身が自伝の中で書いています
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しかし 此処にベアテ・シロタ・ゴードンというGHQ民政局行政部長チャールズ・L・ケーディス大佐の下に22歳の若きロシア系ユダヤ人女性が配属され
連合軍の占領政策を立案・推進役として1945年12月24日クリスマスイブに日本に着任します
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翌年2月4日月曜日午前10時 民政局長であるホイットニー准将(49歳)が部下25名全員を集めて2月12日までに憲法草案を民政局が作成することを命令します

2月1日に 日本側が作成した憲法草案が毎日新聞にスクープされたが 此れが明治憲法と殆ど変わることのないもので マッカーサーは日本側が民主主義の根本を理解していないと判断 民政局で草案作成することにしたのであります

この時に読み上げられたマッカーサー・ノートと呼ばれる三原則は マッカーサーとホイットニーの協議によって作成されたものらしい
1.天皇は世襲制として国のHeadの地位にあり 憲法によりその職務と権能が規定される
2.国権の発動たる戦争は廃止する 紛争解決の手段としての戦争 さらに自己の安全を保持するための手段としての戦争も 放棄する
  日本は その防衛と保護を 今や世界を動かしつつある崇高な理想に委ねる
  日本が陸海空軍を持つ権能は 将来も与えられることはなく 交戦権が日本に与えられることも無い
3.日本の封建制度廃止される
  貴族の権利は 皇族を除き 現在生存する者一代以上には及ばない
  華族の地位は 今後はどのような国民的または市民的な政治権力も伴うものではない
  予算の型は イギリスの制度にならうこと(159頁)

直ちに7つの委員会が発足 ベアテは人権委員会(ロウスト中佐 ワイルズ博士 ベアテ)に配属され 人権問題 特に女性の権利についての草案を作成します 
彼女は 露・独・仏・英・ラテン・日本語を習得しており 通訳としてもその才能を発揮しています
(子供たちに ドイツ語だけは学ばせなかった という一文がとても印象に残ります)

3月4日 GHQは日本政府と憲法草案検討会議を開催し 日本側は松本丞治国務大臣(日本側憲法草案作成者)佐藤達夫法政局第一部長 白洲次郎終戦連絡事務局次長
外務省 小畑薫良 長谷川元吉が出席 先ず日本側原案が検討されるが 明治憲法の焼き直しでしかないと却下され GHQ案が示され 白洲次郎氏が私的にGHQ案を日本語訳化したものをたたき台にして 憲法草案が完成します

この本は ベアテ・シロタの自伝であり 原題は The Only Women in the Room のようです
他にも興味深いことが数多く述べられていますが 憲法草案作成の部分は とてもとても勉強になりました

 



by toshi-ohyama | 2019-02-24 06:30 | 幕張図書館 | Comments(0)

スクータの買い替え

五台目のスクータを購入しました

幕張に住むようになって32年 海浜幕張駅までの通勤に愛用しています
古希を迎え 免許証の返還も考えましたが あと数年宮仕えを続けざるを得ないことになり
1年以上乗り続けている四台目が多分あと数年は持たないこともあり 五台目購入と相成りました

最近 125cc迄原付自動二輪が50CC以下のスクータに代替わりしていると聞き 安全性 安定性からも
このクラスを考えたのですが 海浜幕張駅の駐輪場が 何故か50cc以下しか認めないとのこと
早速市役所に問い合わせたところ 駅の駐輪場設備改造に費用が掛かる 海浜幕張駅は駐輪場使用希望者が今も増えて居り 其方の対策が先 当面125CCを許可する見込みはない...

確かに海浜幕張駅周辺は 今もマンションが増えて居り 住民が増加していることは確かです
しかし 駐輪場は毎年二次募集(一次募集で満席には達しない)ことも事実 50cc用のスペースを125cc用に回収するには費用など掛からない 既に他の駅では125ccが停まれるところが増えている等々 納得できる回答ではありませんでした
未だお役所仕事が変わらないなあと思い 地元の市会議員に問題提起してみようかとも思いましたが 多分今回の乗り換えが最後になると思う(通勤がなければスクータは乗らない)ので 50ccのままで買い替えをした次第です

スクータの買い替え_d0338347_08181007.jpg
当然 色はブルーを選びました
最近スクータの生産拠点は海外に移転しているところが多いようですが 此の車種は国産でした
パソコンを始め電化製品は 海外生産のものは格段に品質が悪く故障に見舞われることが多いので 国産と聞いただけで安心なことは事実です 

by toshi-ohyama | 2019-02-22 06:03 | 徒然 | Comments(0)

異業の王権

嘗て 司馬遼太郎は 網野善彦氏を高く評価されて居られました

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最近 応仁の乱とか 中世室町時代がブームとなっています
後醍醐天皇は 建武の中興で中世史では避けて通れない人物 
この本は 異形の風景 異形の力 異形の王権 という 三つの章立てで書き起こされています
網野氏の文章は とても難解です
私は 第三章のみを読ませていただきました

良く見る後醍醐の肖像画は 密教の法服を着て自ら祈祷する姿で残っています
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祈祷の目的は 調伏であり 天皇自らが祈祷すること自体 誠に異例なこと
古代より続いた 朝廷の合議方式を否定し 幕府の行政権を取り戻し 天皇親政の世に戻そうとした後醍醐は 異形としか言いようがない 未だ研究が及ばないところのようです




by toshi-ohyama | 2019-02-20 06:31 | 幕張図書館 | Comments(0)

椿の生命力

5年ほど前に 自宅の庭の椿が茶毒蛾の大発生で ほぼ全滅 一本だけ残した木も全ての葉が食べ尽くされ枯れてしまうかと思いましたが 奇跡的に蘇りました

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この椿は 私の両親が新婚旅行先(熱海?)で拾った種を 世田谷の居宅の庭に植えたものが 綱島経由で30年前に幕張に移植された大山家の歴史のような木です
五色椿で 白・赤・絞りの花が乱れ咲きます
少なくとも 私よりも恒例の最早老木と云うべき存在ですが 元気に花を咲かせてくれると嬉しいものです 


 

by toshi-ohyama | 2019-02-18 06:45 | 徒然 | Comments(0)

蘇我氏

最早 大化の改新とは呼ばれず 乙巳の変と云われる中大兄による蘇我入鹿暗殺は 単なる王室及び豪族の政権争いの結果としてのクーデターであることが一般化されました

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蘇我氏の出自は はっきりしません 出雲の素鵞にルーツを求める説もあり 渡来人であったとの説は 現在では否定されています
飛鳥に集結した諸豪族の一つが 欽明期に天皇家との婚姻により 大臣の地位を獲得し権勢を誇ります
稲目 馬子 入鹿と 豪族のトップに立ち大臣の位を相続していく中で 入鹿は 皇極天皇の後継に自らの従兄弟でもある舒明天皇の第一皇子古人大兄皇子を立てようとします 古人の対抗馬であった山背大兄は 入鹿によって殺されます
中小豪族中臣鎌足と中大兄が手を組み入鹿を倒し 古人大兄は吉野に引退するも謀反の疑いを掛けられ中大兄の指示により殺害されます

乙巳の変で 蘇我氏が滅亡したわけではなく 蘇我本宗家が入鹿の系列から蘇我倉石川麻呂の系列に移っただけの話 その後も蘇我一族は繁栄を続けます
中臣鎌足の息子 不比等は 蘇我家から妻を娶り自分の娘を皇室に送り込み 蘇我氏と同じ方法で権力を集中させていきます
蘇我氏は 皇室との縁が弱まるにつれて 昇進するものが減り 単なる一部族として長く生き残りはします
藤原氏の取った皇室との婚姻を強めるという方法は 平氏も徳川幕府も同じ方法で権力闘争を戦い続けていきます

朝廷における 任官を事細かに調べ上げた 労作です







by toshi-ohyama | 2019-02-16 05:57 | 幕張図書館 | Comments(0)

初午の愉しみ

初午は 伏見稲荷社の大神が初めて伏見の地に降臨された日を祝うのだと日枝神社鎌田権宮司に教えていただきました

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銀座あづま稲荷は 戦後この付近で火災が多発 伏見稲荷社から分祀して町会でお祀りを続けています

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毎年 初午に合わせて赤坂日枝神社から神主をお招きし祝詞を上げていただきます
通りの安全と商売繁盛をお願いします

お祀りの後は 直会(なおらい)

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何といっても 此れが愉しみ 大志満の治部煮です 
神前から降ろされたお神酒を熱燗で頂戴します 日本酒が旨い 安全無事を味わい 幸せの ひと時です



by toshi-ohyama | 2019-02-14 06:45 | 徒然 | Comments(0)

古代飛鳥を歩く

千田 稔氏は 元々奈良県のご出身 現在も奈良で研究を続けられておられます

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私も 若き日に奈良の魅力に取り憑かれ 山野辺の道を何度も歩き回りました
大化の改新が 何時頃からか乙巳の変と呼ばれるようになり 中大兄-中臣鎌足による 蘇我氏を倒すクーデターであったことが明らかになってきました
関連書籍を読み進むうちに 日本古代の歴史が生々しい権力争いの中で血の闘争が繰り広げられてきたことを知りました
企業人として 会社を二分する様な権力闘争の渦に巻き込まれた経験もあり 歴史を学ぶことが とても息苦しく感じられることも経験しています

企業人を卒業したら 思う存分 古都を歩き回り歴史認識を深めたいと思っていたのですが 諸事情により今は 読書の中で古都を巡る程度でお茶を濁しています

以下は この本で新たに認識したこと

日本は 古来太陽信仰であり 天照も太陽神であった この当時は太陽の回る軌道である東西が重視され 奈良桜井の三輪山も 東に向かって拝礼する
天武は 道教を重んじ 北極星を崇拝する 天皇という称号も北極星に由来する
此の為 東西の道を重んじる日本古来の信仰から 南北を重視する考え方に大きな転換が行われている 藤原京の真南に 天武・持統陵が設けられたのも 此の為と思われる



by toshi-ohyama | 2019-02-12 05:58 | 幕張図書館 | Comments(0)

念願の前川

ずっと気になっていて 中々訪問出来なかった鰻屋 浅草前川
銘店ですが 何しろお値段が大変宜しいようで 中々手が出ませんでした

スカイツリーの下の店は 何度か通いましたが 隅田川沿いの本店は 
此の日が初めて

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お昼時だったからか 余り 時間が掛からずに すぐ出て来ました
念願の前川_d0338347_09003084.jpg

ご飯は少なめ この照りは見事です
流石 前川 美味しゅう御座いました



by toshi-ohyama | 2019-02-10 06:56 | 幕張食堂 | Comments(0)



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