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ラピスラズリブルー

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藤沢周平 最晩年の作品集

藤沢周平の初期作品集「夜消える」を読み終えて 買い置いた次の文庫本を取り上げると ハチマキに「最晩年の記念すべき名品集」と書かれた「日暮れ竹河岸」との題名 のめり込みました


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藤沢のデビュー作は「溟い海」北斎を題材にしていますが 裏の主人公は 広重 そしてこの「日暮れ竹河岸」に納められた19編の内 7編は「広重江戸名所百景より」との副題がついています 巻末の解説で杉本章子さんは 藤沢周平は「広重に始まり広重に終わる」と纏めて居られます
最晩年の作品は 小説への引き込まれ方が半端なく 愉しませていただきました
芸術とは 読者(鑑賞者)の想像を掻き立て 思い浮かべる情景の中で 人間とは何か 人生とは何かを考えさせてくれるものだ ということを実感させてくれます

物語は あれっと驚くほど呆気なく まだ話の先を聴きたいのにと思わせる程 極端に中途半端 よく言えば余韻を漂わせて終わります 仕掛けられた場面展開を
幾らでも展開していけそうなのにと思わせるのも 読者に考えさせようとの藤沢さんの意図なのかもしれません
人生の峠を越え 下り坂の男女の悲哀を綴ります
史実を題材にする歴史小説とは異なり 自分の頭の中から 題材 展開 結末を絞り出す作家という仕事が 本当に大変なことと実感出来る作品です
二冊を続けて読まれることをお勧めします





by toshi-ohyama | 2020-01-30 06:33 | 幕張図書館 | Comments(0)

夜消える

藤沢周平の 市井物短編小説は90作を超えるようですが もっとも初期の単行本未収録作品を7作集めて文庫本したものです
夜消える_d0338347_16404331.jpg
藤沢作品は ハッピーエンドのものは少なく 読後の余韻を愉しむ作品が多いように思います
生活に疲れた時に元気を与えてくれるような小説ではありません 
現役を引退した今 私は余裕をもって読めました
話の展開も多岐にわたっています




by toshi-ohyama | 2020-01-28 06:50 | 幕張図書館 | Comments(0)

行きつけの店 カレー

浜松町勤務時代 良く通ったカレースタンド からなべカレー
行きつけの店 カレー_d0338347_06490696.jpg
10席程度のスタンド席 お値段は500円前後(当時)
行きつけの店 カレー_d0338347_06490695.jpg
カレーはコックドールのレトルトカレー
卵はサービス券(今はカウンターにご飯大盛券と一緒に置いてあります)
私の好みはタマネギカレーその場で揚げたてを乗せてくれます
此方のカレーか C&Cカレーが私の定番です





by toshi-ohyama | 2020-01-26 06:54 | 幕張食堂 | Comments(0)

昭和史 忘れ得ぬ証言者たち

保阪正康氏は 半藤一利氏と並ぶ昭和史研究の第一人者です 
昭和史 忘れ得ぬ証言者たち_d0338347_18305122.jpg
保阪氏が昭和史に関心を持ったのは昭和45年11月25日 三島由紀夫の楯の会事件の時 
30歳の編集者だったそうです

彼自身が 一番自信を持って居る業績は 東條英機の評伝とご自身が書いています
戦後 最大の悪役とされた東條を出来る限り客観的に評したといえるでしょう

彼の手法は 徹底した面談 事前に膨大な質問状を送り付け取材を申し込むやり方です
30年間に4千人の方と実際に面談して取材したそうです

文庫本の巻末に GHQ民政局次長 チャールス・L・ケーディスと憲法第9条の関わりが綴られています
曰く 新日本憲法を起案するにあたって マッカーサーは昭和21年2月3日 マッカーサーノートを作成しています
  第一原則 天皇制の維持
  第二原則 国権の発動たる戦争は 廃止する
       紛争解決の手段としての戦争(侵略戦争の意) 更に自己安全を保持するための戦争(自衛権)をも 放棄する
  第三原則 封建的諸制度の廃止

2月13日に 日本政府に渡された文案では「自己の安全を保持するための戦争をも」の部分が すっぽり抜けている
ケーディスは「占領軍といえども (日本から)自衛権を奪うことはできない 其れは日本人の問題(決めることだ)である」と
説明しています
吉田茂首相は「第二次世界大戦に 日本は自衛権の発動として戦争を始めた 憲法作成に際し最初から自衛権があるなどと盛り込まないで欲しい 
又 軍部に利用されたらかなわない」との想いであった

「前項の目的を達成するために」の文章は ケーディスの許可を取って芦田均が挿入した

即ち 戦争放棄はマッカーサーの発案により憲法に組み込まれ ケーディスによって自衛権が保持された ということになるようです
 


by toshi-ohyama | 2020-01-24 06:56 | 幕張図書館 | Comments(0)

かき玉蕎麦2

前回 かき玉蕎麦を取り上げましたので 銀座「よし田」にも出かけてみました

かき玉蕎麦2_d0338347_07570287.jpg
近所に移転 2階にお店が移りました 古風な店構えから一変しました
かき玉蕎麦2_d0338347_07570202.jpg
ランチサービスなのか おにぎり(俵型)が付きます
かき玉蕎麦2_d0338347_07570245.jpg
麩が入り 造りは一番丁寧そうに見えます ショウガが添えられ 味が引き締まります
とじ卵も 蕎麦に絡みやすく 美味しさを堪能しました 
汁は 辛目 バランス良しです お値段950円は 少し高めです 銀座料金?






by toshi-ohyama | 2020-01-22 06:53 | 幕張食堂 | Comments(0)

百万石の留守居役(13)

上田秀人 の百万石シリーズ 第13巻

百万石の留守居役(13)_d0338347_10515480.jpg
令和元年12月に 最新刊第14巻が発刊されています
私は シリーズ物は 常に一冊最新刊を手元に置いて読むので 13巻を御紹介します
加賀前田家江戸留守居役 瀬能数馬の活躍シリーズです
今回 将軍綱吉と 公然の隠密 前田家筆頭家老本田政長の江戸城での対決が綴られます
相変わらずの冊封ですが 今回「直江状」の由来が本多政長によって語られます 
こんな解釈もあるのかと のめりこんで読み耽りました この巻だけでも充分楽しめます


by toshi-ohyama | 2020-01-20 08:03 | 幕張図書館 | Comments(0)

かき玉蕎麦

日本橋室町 利久庵のかき玉蕎麦

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夏場は もっぱらせいろ たまに天せいろですが 冬場は 玉子とじ 贅沢するときは 天ぷらそば
メニューに かき玉蕎麦を見付けると 此方を頼みます 
手間がかかるのか 余り見かけませんが 蕎麦でも饂飩でも さめ難く最後まで熱々で食せます
透き通った餡は 職人のレベルの高さを示します 蕎麦は細目 文句なし

日本橋なので 百年老舗と思いきや 創業は昭和27年とのこと それでも最早 老舗の貫禄です
かき玉蕎麦_d0338347_06515694.jpg
此方は銀座泰明庵のかき玉蕎麦 そっけない盛付ですが 味は保証付き
銀座では 「よし田」が長命ですが 私は泰明庵の方が好きです
泰明庵は 居酒屋的な利用が多いのか 昼間でもお酒がどんどん注文されています(ビールより冷酒が多い)
メニューが多いせいか シンプルな商品が多いですね 客席も狭く押し込まれている感じですが 其れも愉しく感じられるのが
不思議なお店です
かき玉蕎麦_d0338347_06504467.jpg






by toshi-ohyama | 2020-01-18 06:35 | 幕張食堂 | Comments(0)

ふるさとを廻る六部は

藤沢周平の随筆集  

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六部とは 正式には 「日本回国大乗妙典六十六部経聖(ひじり)」
日本全国六十六カ所にあった霊場に法華経を納経して歩く聖を六十六部と云い 起源は明らかではありません
修行の一部としての回国ですが高野聖のように迷惑がられたものもあります 徳川家の祖 時宗の遊行僧 徳阿弥も六部の亜流のようなものだったと思われます
藤沢周平の故郷は 山形県鶴岡 作家という職業が 六部衆の法華経納経と同じように 作品を書いては読者に納めるようなものだと評しているのかもしれません

藤沢周平の作品は 大好きなのですが 当初彼の評論随筆の類は 少し苦手でした
独りの作家の作品を文庫で順番に読んでいく癖がある私ですが 彼の随筆は敢えて飛ばして小説だけを読んできました 
小説に飽きて ふと開いたのがこの作品
作家の生活 彼の心境 評論 自分とは違う世界の人だなあと思いつつ 中々面白く読みました

「冬から春へ」思うこと という党の物語を評した項に
「このような一度読めば何十年たっても頭を去らず 読み返すたびに人間とは何か 人間の運命とは何かおいうことを考えさせずにはおかない文章に出合うと 私は文芸というものとそれを生み出す人間を信じたい気持ちで 胸がいっぱいになり 自分も努めねばと思うのである」とありました
此れこそが 藤沢周平の作家としての矜持であろうと 感銘を受けた次第です 



by toshi-ohyama | 2020-01-16 06:24 | 幕張図書館 | Comments(0)

ワンコインカレー

東京駅八重洲地下街に アルプスというスタンドカレーがあります
「梅もと」という立ち食いソバの繁盛店の隣 此方もいつも行列が途切れません

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カツカレー¥480円 今時ワンコインのカツカレーは安い! ボリュームもたっぷり
思わず食べてみました

うーむ 色々工夫をしているようで サラリーマンには助かるお値段です
懐が寂しい時には有り難いですが 病みつきになる味ではありませんでした

味では 浜松町貿易センタービル地下の「からなべ屋」には 勝てないな 




by toshi-ohyama | 2020-01-14 06:06 | 幕張食堂 | Comments(0)

遺訓

題名の「遺訓」は 西郷南洲の遺訓を表します
遺訓_d0338347_17433990.jpg
戊辰の役の庄内戦争において 破軍星旗を掲げ負けることのなかった酒井玄蕃を追い掛けて この小説に辿り着きました

戊辰戦争の発端となったのは 幕末 西郷が江戸で騒乱を引き起こし 江戸市中見廻り役であった庄内藩に江戸薩摩藩邸を焼き討ちさせたことを発端に始まります
薩長による強力な中央集権政権を樹立するためには 徳川慶喜の首を取ることが必要 大政奉還により戦争の口実を失った西郷が仕組んだ江戸騒乱に対する庄内藩の襲撃は 東征軍派遣の口実を与え このことに西郷にも負い目があったのでしょう 東征軍を迎え撃った庄内藩は酒井玄蕃に率いられ連戦連勝ではありましたが結局は降伏 
会津には苛烈なる仕打ちに徹した官軍も 庄内藩にはそれ程の報復はしていません その裏に西郷の庄内藩に対するお詫びの気持ちが込められているのかもしれません
庄内藩主酒井忠篤以下多くの藩士が 西郷を鹿児島に訪ねた折に聞いた話を纏めたものが「遺訓」として残ります

著者の佐藤賢一は フランス史に関する著作が多い山形県出身の作家です
大久保利通は お由良騒動により遠島となり自身も謹慎の身となります ひもじくなると西郷の家に行き座敷に黙って座り続け 食事を供与されても礼も云わずにいたとの話が残りますが この小説では その時の屈辱感から次々と政敵を倒していく様を綴ります 沖田総司の甥 沖田芳次郎を登場させ話に絡めていく筆法に驚嘆します

  

 

by toshi-ohyama | 2020-01-12 07:00 | 幕張図書館 | Comments(0)



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