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ラピスラズリブルー

素顔の田中角栄

相変わらずの角栄ブーム 出版が続いています

著者は 晩年の田中角栄を撮り続け 告別式の遺影を撮影したカメラマン
半分が 写真集

角栄は 写真嫌いだったと云います
集合写真は 支持者と撮り続けていたようですが 私的な写真は嫌ったようです
早坂茂三秘書は 角栄に惚れ込み惚れぬいて角栄を支え続けますが 最後に角栄の家族から嫌われ死に目には会えなかったそうです
著者もまた同じように お別れは出来なかった しかも彼の撮った遺影が葬儀に使用されても 遺族からは一言の挨拶もなかった処か 写真集の著作権迄主張されたそうで
其の憤りを少しだけ綴っています
素顔の田中角栄_d0338347_13225372.jpg
表紙に使われた写真は 新潟への汽車を待つ酩酊気味の角栄 もっと他にも良い写真があったはずですが この方が売れると思ったのでしょうか





# by toshi-ohyama | 2018-07-31 05:58 | 幕張図書館 | Comments(0)

刻(とき)

避暑に訪れた箱根 芦ノ湖畔 成川美術館で 素晴らしい絵に出会いました

刻(とき)_d0338347_18210294.jpg
日本画家 柳澤正人 1955年 長野県佐久生まれ 増上寺の天井画なども描いているようです
成川(なりかわ)美術館は 日本画の専用展示 この作品「刻(とき)」はイタリア取材旅行により生まれた作品のようです
右足の質感は ドキッとする素晴らしいものでした 
この美術館は 撮影可なのですが 絵にガラスが嵌められているため 反射して写真は撮れません
彼のHPから お借りしました
この絵は 是非実物を見ていただきたい きっと感動されると思います





# by toshi-ohyama | 2018-07-29 06:27 | 幕張美術館 | Comments(2)

戦争を始めるのは誰か

渡辺惣樹氏の著作を読み継いでいます
戦争を始めるのは誰か_d0338347_09580805.jpg
西欧諸国の戦略は 中国・ソビエトの共産党勢力 ドイツ・日本のファシズムを戦わせ消耗させ 自らは出来る限り手を汚さずに覇権を取り続ける というものでした

腰巻に書かれた チャーチルとルーズベルトが居なければ 第二次世界大戦は起こらなかったという著者の仮説にはとても説得力があります
第一次大戦後のベルサイユ体制は ドイツを二度と立ち直らせぬための過酷な条件の押し付け 徹底して賠償金をドイツからもぎ取ろうとする英仏の策謀
ブレスト・リトフスク条約により失った国土の回復を目指すスターリン ベルサイユ条約によって失った国土の回復を目指すヒトラー
ウィルソンにより提唱された民族自決主義を悪用し 強欲を重ねたポーランド・チェコスロバキアの領土獲得により理不尽な国境が設定され スターリン・ヒトラーによりその回復が図られた 
チャーチル・ルーズベルトは戦争を開始するかに心血を注いだ...

歴史修正主義という言葉を この本で学びました
自論に有利な資料のみを掲げる従来の史観を 大きく覆す 勉強の時間が持てました

文藝春秋新書は 他の新書シリーズと比し遥かに高いレベルの本を送り出しています
ともすると 時代の潮流の中で陥りやすい大衆迎合主義を厳しく排除した格調の高い本を次々に送り出しているように感じます

 





# by toshi-ohyama | 2018-07-27 06:38 | 幕張図書館 | Comments(0)

たぬき煎餅

麻布十番の老舗 煎餅店 たぬき煎餅
近隣に ロシア大使館が建つ狸穴もありますから 昔はたぬきが多かったのでしょう

たぬき煎餅_d0338347_06302853.jpg
お店は昔から知っていましたが 入店したのは初めてです
店内はとても綺麗で 現代風の内装です

たぬき煎餅_d0338347_06303474.jpg

小ぶりな方が大たぬき(左) 可成り厚めの生地 空気を含むフワフワ柔らかめの触感 醤油は強い 神田淡平の煎餅のルーツかもしれない
大ぶりの方が小たぬき(右)直焼とあります 名前があべこべかと思いきや 小たぬきのほうが 厚みが薄く柔らかで 醤油の塗りも薄い なるほどと納得

たぬき煎餅_d0338347_06303891.jpg

近寄ると 眼があることがわかります 中々細かい仕事ぶりに拍手です


# by toshi-ohyama | 2018-07-25 06:39 | 幕張煎餅店 | Comments(0)

第二次世界大戦 アメリカの敗北

英国首相リチャード・チェンバレンは 英国の権益を守るため独ソを戦わせ両者の力(ファシズム 共産主義)を削がせることを狙う 英国の権益を犯すという意味では 支那における日本もまた同様に迷惑な存在であり 凋落しつつあった大英帝国にとってあらゆる手段を駆使して日本を叩きのめすことが英国の権益につながると考えた 
そもそも 日英同盟が太平洋方面での英国の軍事力を日本に肩代わりさせ 日ソを戦わせることによって ソビエトの大陸西方への進出を防ぐという大戦略であった
このように考えていくと 世界史の潮流が少し見えてくるような気がします

今回ご紹介する本は

第二次世界大戦 アメリカの敗北_d0338347_08530628.jpg
国際連合 ブレトンウッズ体制(IMF 世界銀行)という 戦後の政治経済の潮流を作ったアメリカの世界戦略が ソビエトスパイにより成し遂げられたという衝撃的な内容でした

FDR(フランクリン・デラノ・ルーズベルト)とチャーチルに具体的な戦後構想はなかった
FDRとチャーチルは 日独をファシズムあるいは全体主義・軍国主義の国(民主主義国家の敵)、共産主義国家ソビエトは民主主義国家であると説明したが 二つの国を敗戦させた後に何が起こるか考えていなかった
FDRは四人の警察官(米英中ソ)が世界秩序を再構築するとの夢想しかなく 4人の警察官による新集団安全保障機関(国際連合)が出来上がったら自分がその長になるとの夢想しかなかった

1946年12月7日朝 ジョージ・マーシャル陸軍参謀長は所在不明となり 日本からの暗号電報の解読により日本軍の真珠湾攻撃が明解になっていたにも関わらず ハワイを守るショート陸軍中将に警告出来なかったのは マーシャルが所在不明だったためである

本論とは少し離れますが 上記二点は戦後世界史を考えるうえで とても興味深い事実 
ハルノート原案 ヤルタ会談 国際連合 ブレトンウッズ体制 これらの世界史を大きく動かす戦略が 米国の中枢に 潜り込んだ二人のソビエトスパイによるものだった 

当初 戦後のドイツ占領政策は 米国務省(ハル) 陸軍省(スチムソン)が立案する
これにモーゲンソーが反対し FDRが配布済みの計画の回収・練り直しを命じる
モーゲンソーは ドイツを農業国に転換させ 工業地帯であるルール・ザール地方を国際管理下に置き此処から得られる収入を賠償金(20年間)に充てるホワイト案を
提示する

チャーチルは戦争により英国財政が破綻し ドイツ経済の復興による賠償金獲得を目指すが 対英65億ドルの借款でチャーチルにドイツ農業国化計画を了解させる
(秘密協定 ケベック会談 ハル・スチムソンは不参加) 権限外のモーゲンソー財務長官が仕切る

歴史を見る眼が 変わった瞬間を感じています 





# by toshi-ohyama | 2018-07-23 06:18 | 幕張図書館 | Comments(0)



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